2017 化学追試 第1問 問5(大気圧の測定) | 化学の計算の練習!

化学の計算の練習!

高校生向け化学。当面の間は計算問題
計算問題の解説動画も作っています 動画増やせるよう頑張ります
https://www.youtube.com/@penguin-chemistry121/

操作aでは,沈めている部分が50mm,水銀の面の上方にある部分が850mmです。

大気圧はおよそ760mmHgなので,およそ850-760 = 90mm分の真空に近い(厳密には水銀蒸気が含まれるため真空ではない)部分ができます。

①:水銀の面の上方にある部分は 900 -100 = 800mm 

 よっておよそ800-760 = 40mm分の空間ができるため,その通り。

②:メタノールは蒸発しやすいため,空間で蒸気になる。すると,気体分子として管の中の水銀の

 表面を押し返すため,水銀柱の高さは結果的に低くなる。その通り。

③:大気圧が下がれば,外から水銀の面を押す力は小さくなるため,ガラス管内に入る水銀の

 量は少なくなり,結果として空間の体積は増加するため,誤り。

④:①・②と同様に考えればよい。(700-50) - 760 = -90 < 0 (空間が-90mmはおかしい)なので,

 空間は生じない。

⑤:長いガラス管になろうと,空間が真空(に近い状態)ならば,その空間の大きさにかかわらず,

 ガラス管内から水銀を押す力はない。よって水銀柱の高さは同じになる。

③が正解