沸点上昇 蒸気圧降下 | 化学の計算の練習!

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上昇と降下は逆の意味をもつ単語なので,初学者は混乱しそうになる。
どちらも,水に不揮発性の溶質を少量溶解させた時の現象を指す。

不揮発性の溶質を水に溶かすと,その溶質が水の蒸発を妨げるため,
気液平衡状態における水蒸気の量が減少する。
水蒸気も気体なので,水蒸気が作る気圧,つまり蒸気圧は水分子(気体)が
減る以上は減少する。これが蒸気圧降下。

同じ温度でも蒸発している水分子が少ないということは,
溶かす前と同じ数の水分子を気体にするためには,余分なエネルギーが必要となる。
(なぜならエネルギーは気体>液体なので)
その分,沸点が上昇する。