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『蟻が空を飛ぶ日』東京での上映が終わりました。あえてここで東京上映と私は言いたいです。
商業映画と違い、宣伝も監督や出演者、スタッフ達と力を合わせて展開するというインディーズならではの経験もしました。
殊更に自ら看板を日々持ち歩く野火監督、主演の黒田耕平には脱帽です。お疲れ様でした。
また、急なトークショーへの登壇依頼を快く引き受けて下さったゲストの皆様にも厚くお礼申し上げます。

撮影当時の事を思い出します。
道志村の撮影では、駐車場から現場までの過酷な山歩き。また炎天下に釣り用のウェットズボンで脱水症状を起こした事、釣りの撮影シーンで本当に魚が連れて、宿で調理して貰い皆で食べた事。冷や冷やものだったゲリラ撮影。そんなこんなで、撮影中は皆でよく飲みに行きました。飲み過ぎて監督の事務所に助監督と二人で泊まった事もありました。また助監督の運転がこれまた結構冷や冷やもので、近藤自ら移動で運転したのも今となってはいい思い出です。撮影中の現場は、今でも不思議と鮮明に覚えております。殊更に黒澤明監督の現場では撮影中の食事が良かったので組が上手くまとまった、という伝説を踏襲した野火組の食事の豪華さは、はっきりと覚えております。

本当に楽しい現場でした。

さて、『蟻が空を飛ぶ日』東京での上映は終わりましたが、もっと全国でたくさんの人に見てもらいたいと心から思います。
既に監督の方では地方上映に向け動き出しているようです。映画は映画館で上映されるから映画だと思うのです。
時代が変わり、映画館にお客様が足を運ばなくなりました。そんな中、閉鎖されて行く映画館が増えて来ている現状が私は悲しいです。
全国の皆様とスクリーンでお会いしたいと切に思います。

その日が来るのを楽しみにしております。

さて、私事ですが、出演させて頂いたTVドラマ『リアル鬼ごっこ』が4/9から放映となります。私は初回と最終回に出演いたします。
http://www.cinematoday.jp/page/N0050427
初回いきなりオープニングからご注目下さい。今度はお茶の間でお会いしましょう!

最後になりますが、今回の上映に際しまして、監督始めスタッフ並びに出演者、ゲストの皆様、劇場関係者、そしてご来場頂きました皆様に心よりお礼申し上げます。蟻がとうございました。

近藤善揮