以前、監督された映画に出演させて頂いたご縁で交流の続く石原康臣さんの個展に行って来た。
氏の個展に行くのは以前写真展に行ってからなので随分と久し振りだ。
氏は現在も大正大学にて教壇に立たれており、温厚な人柄か生徒からの支持も厚い。
会場に入った刹那、まずメカニカルに配置された写真に圧倒された。
そしてゲートを越えるとそこには、現在と過去の交錯する空間が広がっていた。
AR三兄弟の醸し出すAR(拡張現実)の世界が好きな私にとって正にそこはツボの空間だった。
未知の領域に足を踏み入れた私と妻を後ろで微笑ましく見つめる石原さんが印象的だった。
架空の、いや、過去にそこにいた人、見知らぬ、見知ったであろうその場に空間を仮想的に共有した三人の方々に、カーテンコールを告げ、その場を後にした。有意義な時空間であった。
そして、しっかりと阿佐ヶ谷のスペース煌翔にも『蟻が空を飛ぶ日』のチラシを置いてきたのであった。