本日は稽古である。

よく 言葉のうまい人や、ペテン師 詐欺師を言葉の魔術師と言う。

俺は心の魔術師になりたい。
自分の感情を瞬時に操る、心の狂言師に。

俳優ならば そうあらねばならぬ。

その真実の感情が言葉に乗り移り、観客に伝わる。

舞台では、それを劇場の間取りに合わせて伝える技術も必要だ。

声を大きく出し、声を届ける俳優にはなりたくない。

それは カメラと言う媒体を通した時でも、技術が必要だ。

その向こうにいる 観客の為の声でなければならない。

真実の感情は、舞台であれ カメラの向こう側であれ 必ず観るものに伝わると信じている。

以前 監督に言われた。


表情を出すな!
歯を出すな!
感情を出せ!

歯を出すな というのは見映えの問題だが、それ以外のところの訓練をもっともっと突き詰める。

俺は…心の魔術師だ。
嘘も真実も操る、心の狂言師だ。