遠い世界の片隅で、大きな壁が、崩れかかっているという。
遠い世界の誰かから見ると、小さな小さな一個人に過ぎない、私という存在。

世界は、もはや、思想も信条も、政治も経済も、複雑になりすぎて、途方もない求心力でもって、個人というものはカオスに向かっているように見える。

私は、長年IBM製のThink Padというノートパソコンを利用している。今使っているのは、かなり古いタイプのものでceleronの600Mhz、メモリは192MB、ハードディスクは11GBしかない。
ネット環境などは今だにyahoo BBの8Mを利用している。

携帯はソフトバンクで、東芝製の黒の本当にシンプルでデザインが気に入っている。アクオスではないが、ネットも携帯サイトとPCブラウザ対応で両方見れる。

しかし、これで充分なのである。

無骨でシンプルなIBM製品が好きだ。
そのIBMパソコンも、中国のレノボに買収されて久しい。

個人の価値観というものは、巨大な世界の中では、たかだか個人の価値観に過ぎない社会が現存する。

世界は、巨大な風となり、個人を越境し、彷徨し始めたのかもしれない。

・・・・・・、さて、本日は事務所からの発注でCMオーディションに出向いてきた。事務所からは私の他にO君が来ていた。我が事務所も少人数から多数のタレントを抱える事務所へと様変わりし、いくつかの劇団さんも抱えるコングロマリットと化してきた。
私も、この世界を生業とし、生きていくことを決心した身。
いつもなら、のらりくらりと行くところだが、今日は気合が入った。
いや、これからは、常に緊張感がみなぎっていくのかもしれない。

それにしても、私はCM向きではない。
自分で何かの商品を結びつけるとしたら、アルコール関係とか、ブラックなイメージとしか結びつかない。

もう少し、背が低く、万人受けするキャラなら、がんがん仕事取れるんだけどね。

特異な個性だから、特異な方向で、その道を極めるしかないのかもしれない。

自分の武器は何かと考えた時、今までは背の高さだと考えていたが、最近は声も武器になるという事にも気づいた。
モニタから自分の声を聞くと、受け入れやすい声だということに、客観的に思う。

これを磨いていく。
誰にも負けない声を武器にする。

今まで自分の声は、通るといっても、それは、応援団の発声と同じだったのだ。そう思う。馬鹿でかい声なら、応援団にも絶対負けないし、どんなに馬鹿でかい声を出しても完璧につぶれる事はない、頑丈な声だ。

だが、それは、肉体的な声なのだ。

私が追求していかなければならないのは、精神的な声なのだ。
声に魂を注ぎ込み、乗せて行く。

昨年の自分の出演作品をみて、ふと気がついた。
今ごろ気づくな、愚か者よ、と自分に言い聞かせた。

さぁ、世界にはたくさんの風が吹いている。
乗る風を間違わぬよう、自分を失わず、どこまでも飛んでいこうと思った。

世界はがんぜんとして、今 私の目の前にある。
それが事実であり、受け止め、前に進んでいこう。

久し振りに、パソコンを開く事が出来、長い文章を書いてしまった。

読むのにお付き合いいただきました皆様、ありがとう。

そうそう、写真集『落陽』に新たな写真が加わりました。
http://kondouyoshiki.hp.infoseek.co.jp/kondou.phote6.htm

今日は、まだ金があるうちにと、シングルのライダースの革ジャンと、スカジャンを買いました。
革ジャン、好きなんだよね~。
いくつあっても飽きない。