⚪︎2024年4月21日(日) マチネ(15:00-)  R.シュトラウス 歌劇「エレクト(Elektra)
演奏会形式/字幕付 於:東京文化会館大ホール


昨日の「アイーダ」を今年の春祭の個人的な「掉尾」と言ってしまいましたが、今日の「エレクトラ」を忘れていました😅どうも、心のどこかで特殊な作品という位置付けになっていたのかもしれません💦

「エレクトラ」は昨年5月にやはり演奏会形式でジョナサン・ノット指揮/東京交響楽団とクリスティーン・ガーキーの組み合わせで聞いて以来。中々の名演でしたが本日のキャストも負けず劣らず
4/18の公演も評判が良かったようですので、3日連続のオペラ観劇で少々お疲れ気味ながら😅楽しみに行って参りました


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⚪︎キャスト等:
指揮 セバスティアン・ヴァイグレ(Sebastian Weigle)

エレクトラ(S)  エレーナ・パンクラトヴァ(Elena Pankratova)
クリテムネストラ(Ms)  藤村実穂子
クリソテミス(S)  アリソン・オークス(Allison Oakes)
エギスト(T)  シュテファン・リューガマー(Stephan Rugamer)
オレスト(B)  ルネ・パーぺ(Rene Pape)
第1の侍女(Ms) 中島郁子
第2の侍女(Ms) 小泉詠子
第3の侍女(Ms) 清水華澄
第4の侍女/裾持ちの侍女(S) 竹多倫子
第5の侍女/側仕えの侍女(S) 木下美穂子
侍女の頭(S) 北原瑠美
オレストの養育者/年老いた従者(B.Br) 加藤宏隆
若い従者(T) 糸賀修平
召使 新国立劇場合唱団

管弦楽 読売日本交響楽団
合唱 新国立劇場合唱団
合唱指揮 冨平恭平

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⚪︎感想:
いやー今日も楽しかったです
とにかく女声陣が素晴らしい
タイトルロールのパンクラトヴァ、ほぼ出ずっぱりの約1時間45分、譜面台はなしで、その場ではありますが、かなりしっかりとした表情、演技をつけての歌唱で歌い切ってくれました圧倒的な声量という感じではありませんが(それでも声量は十分でしたが)、歌唱も含めての表現力が素晴らしかったと思います
彼女に限らず、女声陣は全員暗譜で演技を伴った歌唱(男声陣もオレスト役のルネ・パーぺのみ譜面を見ながらの歌唱でした)で、感情が良く伝わってきました

そしてパンクラトヴァに勝るとも劣らない物凄い声を聴かせてくれたのがクリソテミスのアリソン・オークスで、第3場でのこの二人のやり取りの部分が実に聞き応えがありました


クリテムネストラの藤村実穂子さんも貫禄の出来上記お二人に比べると声量面ではやや劣りますが、この役は声が大きければ良いというものでもなく😅声の表情づけに変化をつけるなど、内面を表現する技術に卓越したものを見せてくれた気がします
日本人キャストによる侍女たちも一流どころを揃えての素晴らしいサポートぶりで、大変素晴らしかったと思います

男声陣は出番が少ないので評価が難しいのですが、やはりオレストのルネ・パーぺの重厚な歌唱が印象に残りましたが、バス歌手でもあり、オレスト(本来はバリトン?)としてはちょっと重厚すぎたかも😅エレクトラの弟というよりお父さんに見えました💦

ヴァイグレも大編成オケを終始全身を使ってリードし、難曲を大きな破綻なくまとめており、読売日響の力を引き出していたように思います

ということで、春祭の千穐楽を締めくくるに相応しい演奏で、カーテンコール時の歓声も中々止まず、指揮者、出演者も満足気な様子でした
来年の春祭はどんな演目で、どんなキャストが来日してくれるか、今からとても楽しみです

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⚪︎評価:☆☆☆☆