ソメイヨシノは終わったけど、
今、八重桜が満開です。
ヒラヒラした花びらが可愛いピンクハート






 

さて、

ブロ友さんのご紹介の本を読みました。


 

短編集だったので、

父の白内障の手術や通院の待ち時間に読めて、ちょうどよかったです。

 

 

 

「 時ひらく」

 

 
 

 表紙はお馴染みの包装紙「華ひらく」、


老舗デパート「三越」を舞台にした短編集で、魅力的な作家さんばかりです。

 

 

辻村深月

伊坂幸太郎

阿川佐和子

恩田陸

柚木麻子

東野圭吾

 

 

 

創業350週年を迎えた老舗デパート「三越」は、明治時代、日本初の百貨店だったそうです。

 


三越へはあまり行くことはないけど、

昔、親戚が勤めていたので日本橋本店には何度か行っています。

見るだけだけど...(笑)



本店の天女像や吹き抜け、レトロなエレベーターやアンモナイトのこと、



関東大震災や戦争でも被害を受けなかったライオン像にまたがると願いがかなう、という言い伝えも初めて知り、

へぇ~と思いながら読みました。

 

 


戦前からの長ーい歴史も感じられたし、

そこで働く人や、そこに訪れる人々にもいろんなドラマがあります。

 

 


印象に残ったのは、

辻村深月さんの「思い出エレベーター」

 

 

 

ファンタジー要素もあるけれど、


親子3代に渡り、

結婚や出産、入学などの人生イベントや生活で、

三越のいろんな売り場を訪れた家族の歴史に温かくなったし、

 

 

亡くなった祖父を想う孫の心細さにも共感しました。

 

 

私も小学生3年生の時に祖父が亡くなって、

 

人の「死」を初めて経験したとまどいや、

子供用の喪服がなくて、近くのお店に急いで親と買いに行ったことも思い出しました。




 

デパートというのは、ただ物を買うだけの場所ではないのですね。

 


「普段は見えないだけで、歴史の長いこういう場所は、

きっと、たくさんの人たちの思い出と一緒に、ここに建っている。」

 

 

本当に...


懐かしい人との思い出がふと蘇り

 辻村さんの書くような奇跡が起こりそうな気もします。

 



その他、

阿川佐和子さんの母と娘の話のラストにも泣けたし、(最近涙腺が...タラー)


東野圭吾さんのミステリーも短いけど面白かったです。




そして、

初代専務の日比翁助さんのことばも心に残りました。

 

 

ひとたび、三越の店舗内に足を運ばるるならば、

まさに武陵桃源に遊ぶの感なかるべからず

 

 

どんな時でもお客様にとって、

日々の雑事から離れられる楽園でなければならない、と言われたようです。

 

デパートはそんな場所だったんですね。


 


最近はデパートへ行く機会は減って、

たまに地下でお惣菜買ったり、お中元を買うくらい。



たまには老舗デパートへ行って、

時の重みを感じたくなりました。

 

 


そして、三越本店の特別食堂のお子様ランチは大人でも注文できるそうで、

これは食べてみたいです!!照れラブラブ





今日も本の良さがイマイチ伝わらない感想文をお読み頂き、

ありがとうございましたm(_ _)m



 

急に夏のように暑くなってきて☀️
体に熱がこもっている時があります。
今から汗をかける体にしておかないと、です!