さて、本の話になりますので、
ご興味あればお付き合いくださいませ。
あと数年で60代に突入。
最近は「60歳の...」とか「60代の...」というタイトルの本に目が止まるようになりました。
で、今回は脳科学者の黒川伊保子さんのこの本を読みました。
著者の黒川さんも65歳、脳科学から見た60代からの過ごし方が書いてあります。
なるほど~と思ったところをいくつか書き留めておきます。
50代までの人生と、
60歳からの人生は
脳の生きる目的が違う。
50代までは生殖期間(子供を産み、一人前にするまでを生殖期間とする)で、
社会に対して正しく生きて、子供にもそれを教育する。
(もちろん一般論で、子供を生み育てない人生も肯定されています)
60になったら、世間を「気にする」を捨てて、おおらかな感性で生きるべしと書いてあります。
捨てるのはこちら、
若さを気にする
ボケを気にする
子供を気にする
老いや死を気にする
夫を気にする
友を気にする
若さについて、
黒川さんの考えはこうです。
人生の後半は容姿がキレイかどうかは後関係ない。
女性ホルモンの分泌が減ってくるので、若さを意識した「キレイ」からはもう解放されてよく、
スタイルも気にせずに、体重やウエストサイズは、健康管理のために気にすればよい。
「若く見える」なんて言われるとやっぱり嬉しいし、老いに抗ったりもするけど、もうそんなに頑張らなくてもいいのかなと思えてきます。
ていうか、顔のたるみ、しわ、体のカサカサ...もう抗えない💦
若さへの憧憬から抜け出して、
60代、70代にはその年代の美しさがあるし、
もう「幾多の人生の荒波を越えてきた経験値」があるから、
あとは笑顔とユーモアを大事にする。
これは努力で保てるし、周りの人も幸せにできる、とあります。
外面より内面を磨けということね。
あと、印象に残ったところは、
60代から70代は旅と習い事の好機だそう。
60代以降の習い事は、子供たちとは違って上達は遅いかもしれないが、結果を急がず、他人と比べず、
楽しめたひとが勝ち!
最近は新しいことが覚えられないし、
数年前から始めた俳句も、全く上手くなる気がしませんが💦
作っている時は楽しかったりするので、それで良しかな
あと、物忘れについて
40代から始まり、60代は忘れたことも忘れるとか...
でも脳は人生に必要のないことから忘れるので気にしないで、と。
有名な俳優の名前を思い出せなくても、人生には影響しないし、今はスマホで検索すれば解決する。
も~有名人の名前など固有名詞を思い出せないことはよくあるし💦
家の中でも、別の部屋に移動して、
あれ?何しに来たんだっけ?はしょっちゅうです😅
まだ重要なことは忘れないから、
気にしすぎなくていい?
最後に、
自分の棚卸をする
60になったら、自分がなんの達人になったか探ってみてほしい。
これまでの人生で意識してきたこと、やってきたこと、好きだったこと、
仕事でも自分にしかできないことを拾ってみる。
自分に降り積もった「知の結晶」を数え上げると、長く生きたことが誇りに思えるし、自分のことが好きになる
そうしていくうちに、若さへの憧憬や老いへの憂いも消えていく。
60歳までに、この棚卸しはやってみようと思います。
60代は未知の世界。
体のメンテナンスは必須だし、
介護や看取り、想定外のこともあるだろうけど...
いいイメージを持って迎えよう~と前向きになれる本でした。
黒川さんも、
60歳バンザイ!と書いてましたしね😊