寒さが厳しいなか、ロウバイが咲き始めました。
黄色い花を見ていると、明るい気持ちになれます
今年だけは、早く春になってほしいです。
年末年始に読んだ本が面白かったので、ご興味あれば、お付き合い下さいませ
m(_ _)m
読書ブロガーさんがご紹介されていた2冊です。
「世界でいちばん透きとおった物語」
杉井 光
ネタばれしないように、ご紹介下さったのですが、とにかく驚くような小説だということで、
本の帯にも
「電子書籍化 絶対不可能⁉」
「紙の本でしか体験できない感動がある!」
これは気になる!
読んでみました。
*あらすじ
大御所ミステリ作家の宮内彰吾が死去した。
彼は、妻帯者ながら多くの女性と交際し、そのうちの一人と子供まで作った。
それが僕だ。
親父が「世界でいちばん透きとおった物語」という小説を、死ぬ間際に書いていたらしい。何か知らないか?
宮内の長男からの連絡をきっかけに、始まった遺稿探し。
編集者の霧子さんの助言をもとに調べるのだが...
予測不可能の結末が待つ、衝撃の物語
本書より
主人公の燈真が、父の生前に交友のあった人々を訪ね、
父の人となりや言動を聞き、遺作の謎を解いていく。
ここまでは、よくある話ですが、、、
ラストで、
えっーーー!
こういうことか...
なるほど!
で、このタイトルね。
と、初めての読書体験を味わいました。
ネタバレになるので、詳しく書けませんが、😅
謎解きの展開も面白く、愛も感じられる内容でした。
そして、
年末に読んだこちらもよかったです。
「ラブカは静かに弓を持つ」安壇美緒
スパイ × 音楽 × 小説
音楽が好きなので、楽器が出てくる小説には心惹かれます。
あらすじ
全日本 音楽著作権 連盟(全著連)の職員の25歳の橘は上司の命令で、ミカサ音楽教室への潜入調査を頼まれる。
素性を隠し、マンツーマンでチェロのレッスンを受けながら、著作権が及ぶ曲が演奏されている証拠を集めるよう命じられるが。。
音楽の著作権と大手の音楽教室の訴訟は、実際のニュースでも見たような気がします。
主人公の橘は、心に傷を負っていて、閉鎖的な生活をしていますが、昔、習っていたチェロを習い弾くことで、だんだん彼の中に変化が生まれてきます。
また、チェロ講師、浅葉の指導を受けるうちに信頼関係も築かれ、音楽仲間もできますが、実は橘はスパイ...
ハラハラしながら読みました。
橘の心理描写も丁寧に書かれているし、
チェロの音色を聴きたくなるようなレッスン風景です。
私も大人になってから、大手の音楽教室でピアノを習ったことがありますが、
大人のレッスンは、厳しさはなく、音楽を純粋に楽しめたし、
狭いレッスン室で、講師の先生と毎週のように会っているうちに
音楽の話だけでなく、先生の人生やご家族の話まですることもありました。
同じ楽器を好む者同士って、何か通じるものがあるのかなと思います。(持論です)
あの懐かしい時間も思い出しました。
そして、この本のテーマは、「時間と信頼」だそうで、