今週は家の外壁の工事をやっていて、作業の方はものすごく暑そうですが、もくもくと働いています。

基本、冷房の部屋にいるのに、暑い暑いと文句ばかりの私、反省です...タラー





毎朝の癒し      江戸風情





先日、読書ブロガーさんが紹介されていた『いのちの十字路』という本のシリーズを読みました。




「いのちの停車場」  南 杏子 著





南杏子さんの本は初めて読みましたが、

出版社勤務から医師になられた経歴をお持ちで、小説まで書かれる多才な方です。





あらすじ


東京の大学病院の救急救命センターを辞めた医師、白石咲和子。

故郷の金沢に帰り、地元の町の在宅診療の仕事をすることになり、

高齢者や末期のがんの患者に寄り添った訪問医療に悩みながらも奮闘していく。




話の舞台となる金沢には1度だけ訪れましたが、町の雰囲気も丁寧に書かれていました。



在宅医療というと、通院できない高齢の患者のイメージでしたが、小さな子供や働き盛りの方のお話もあって、


それは、最期の看取りだけではなく、最先端の再生医療を受けられる病院との橋渡しする様子も書かれており、とても幅広いものだと思いました。




印象に残ったのは、

元気だった高齢者の親が、骨折をきっかけに、ドミノ倒しのように衰弱していく話。



痛みに耐えきれずに、死にたいと訴える親に、家族はどう対処するのがいいのか?

長く生きてほしいと願う家族と、痛みに耐えきれない親、そのやり取りはリアルに感じました。



「余計な延命治療はもういい!十分に生きた。」

という父親に家族は悩みます。



延命治療の選択は、人それぞれ。



うちの祖母の最後の頃も、

胃ろうをするかしないかで、家族で意見が割れたことを思い出しました。


祖母は認知症で、

本人の意思は聞けず、

家族がどんな選択をしても、正解はなかったと思います...



いつか将来、親がその状態になった時、どうしたらいいのか...

葛藤するだろうなと考えさせられました。




親の衰弱を見た家族がこう言いました。



「なんでもなかった日々が、いかに貴い時間であったことか...」



80代の親がいる私には、

ハッとするひと言でした。


日常生活を送れている今は、

まだ貴い時間なのかも、と。



全体的には、

悲しくて涙が零れる部分もありますが、医学的なことも詳しく書かれていて、訪問医療の裏側もわかります。





早速、続編の『いのちの十字路』を予約しました。ご紹介ありがとうございました。

m(_ _)m




今日もイマイチな感想文をお読みいただいてありがとうございます。





長い長い猛暑で、アイスクリームばかり食べているこの頃、中性脂肪がマズい...  ガーンガーン



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