3年前の今日、
近くのブレストクリニックにいた。


一週間前に、
自治体の乳がん検診で再検査の通知が
きて、すぐに予約を入れたけど
診察は一週間後。

この一週間が一番辛かった。


送られてきた再検査の通知を読むと、
素人目にも乳がんらしい結果が
書かれている。
嫌な予感、満載。。

乳がんをきちんと調べるのも怖くて
できず、
無知ゆえ、死や転移の恐怖が、
泉のように湧いてきた。
眠りは浅く、明け方、目が覚めてしまう毎日。


その日、そのクリニックで、エコーなど終え、
先生に「これから組織検査します!」と言われた時、乳がん確定だなと思った。

その瞬間、涙がわーっと流れた。
一週間分の不安が全部吹き出したよう。

中学の時、腎炎になったショックとは、全然ちがうものだ。


あの時、思った。
みんな、こういう時、どこで泣くんだろう?
この悲しみ、どうやって受け入れる?

うちは高齢の親がいて、このショックをぶつける訳にはいかない。
顔を見たら、大人げないけど、号泣してしまいそうだ。
高齢の身には、こたえるだろう。
ひと呼吸おきたい。


小さい子供がいる人だって、そうだろう。
ひとり暮らしの人はどうされてるのかな。


クリニックの片隅に、カウンセリングみたいな部屋があって、泣かせてくれないかな?
そうすれば、少しは冷静になれるのに。

こんなに弱いのは私だけ?

仕方がないので、しくしく泣きながら街をさまよった。