12月22日 | 安穏亭日常

安穏亭日常

二代目永井荷風が綴る公開制電子日記

1週間のご無沙汰です。


世間では、今年最後の連休だの、クリスマスだの騒いでいるようだが、余にとってはそんなことはどうでも良いのであって。


吉原で一風呂浴びるのも今年はこの日が最後。

色々とお世話になりました。

来年は1月12日を最初にする予定。

来年も宜しくね。


さて、この日、年末恒例となったNHK交響楽団ベートーベン「第9」演奏会に行ってきた。(2年ぶり2回目)

開場は17:00だが、NHKホールに着いたのは17:20頃。


安穏亭日常

ロビーには、クリスマスツリーが堂々と鎮座。


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余の席は2階席のやや左。

ステージを見下ろすにはほぼ絶好のポジションかな。


18時過ぎ、合唱団(国立音楽大学の学生さん)、N響メンバーの順で登場し、演奏開始。

さて、今年の演奏は…


【第1楽章】

やたらにアップテンポなのが気になった。

え~こんなに早かったっけ?と思うくらい。


【第2楽章】

一転してスローテンポ。

この楽章は歯切れよい演奏が求められると思うのだが、テンポが今までと比べると明らかに遅いので

なんだか拍子抜けしてしまった。


【第3楽章】

第1楽章同様、異常なまでのアップテンポ。

ここは優雅で奥深い演奏であって欲しいのに、速すぎるテンポがブチ壊してているように思える。


ここで、ソリスト登場していよいよ…


【第4楽章】

冒頭部分も速すぎるテンポ。

チェロとコントラバスの響きが抑えられていて、物足りないし、迫力不足。

…と思ったら、バリトンが独唱する「おお友よ、このような音楽ではなく もっと快く、もっと喜びに満ちた歌を歌おうではないか」以降は、程良いテンポで最後まで。

合唱の出来もまずまずだった。


以上、終了したのは19:20頃だった。


N響の第9は指揮者とソリストが毎年変わるので、特に指揮者の考え方や意図によって演奏が変わる。

今年も指揮者(ロジャー・ノリントン氏)の意図でこのような演奏になったのだろう。

ただ、第1楽章や第3楽章での一気にたたみかけるような演奏は、余としては少々違和感を感じた。


尚、この模様は31日20:00からNHK Eテレ(2ch)で(紅白の裏番組として)放送される予定なので、興味の有る方は是非、観て頂き、「こういう第9もあるんだな」と感じてもらいたい。


以上