仕事が少しゆっくりペースな今、もりもりと色見本を作っています。
地味な作業ですが、結構大事です。
これはパート・ド・ヴェール用のカラーサンプル。
パート・ド・ヴェールとは…フランス語で「ガラスの練り粉」という意味で。
透明なガラス粒(粉)に色ガラス粉を混ぜて、型に詰めて焼成する技法です。
国や作家さんによってその定義は違ったりするのですが…語るとマニアックになるので上記はすっごい大まかな説明になります。
写真のは…
1280という色番、
に
スタジオで使っているガラスの中で2番目(右側は0番目)に細かい透明ガラス粒、
を
全体量に対して各パーセント1280の色ガラス粉を透明ガラス粒に混ぜましたよ。
というサンプルなのですが、見ての通り色の出方が違うんですねぇ。
ピンクなのですが、色ガラス粉を混ぜれば混ぜるほど茶色に近くなっちゃうのがこれでわかります。
0番目に細かい…つまり一番細かい透明ガラスをつかうとまたちょっと違う色の出方、透明度に変わります。
はたから見れば「ずいぶんざっくりした形の色見本だなぁ、削って磨いてかたちくらい揃えたらいいのに…」と思ってしまいがちですが、これで良いのです。
使った型はどれも同じサイズ。入れたガラスも同じ量。
同じ窯の中で、
同じ時間焼く。
型は縮みませんが、ガラスは粒の大きさによって縮むんですね。
その「縮み」を把握するためにもこれで良いのです。
2番目に細かいガラスを使うと型とほぼ同じかたちになってガラスになる。
0番目…一番細かいガラスになると「これだけ縮むから、ちょいと多めに型に詰めないと…ダメよ?」(壇密さん風にどうぞ)
という目安になるんです。
なのでスタジオの色見本のかたちはいびつです。
スタジオでは5%を基準にしています(カタログに載っている色みに近い発色になるので)
でも、色番によっては5%では全く発色しなかったり、
ガラス粒の大きさによってはあんまり馴染まなくて雷おこしのようになったり、泡が吹いちゃったり。
それぞれに特徴があるんですね。
人の性格みたいですね。
なので使いたい色がある場合、
近道ぜずに一回色見本を作ってから自分の型に詰める色を決めるといいですよ。
一回「顔合わせ」するといいですよ。
上が色ガラスの粉、四角いケースに入ってるのが透明ガラス粒。
透明ガラスはそのまま焼くと気泡の入り方が違うので透明感に違いが出ます。
0番目なんて、白入れてないですが、白ですね。
左が色ガラス粉で、右が透明ガラス(今回は一番細かい0番のガラスですね)
今回は10gの型なので色ガラス粉は全体の5%です。
これをビニール袋にいれまして…
霧吹きで少し湿らせて、空気を入れて閉じまして…
振る!!!!!!
色ガラス粉と透明ガラスがしっかり混ざりました。
そして耐火石膏で作った見本用の型です。
右側に穴が出来てますね。関係者の方は見逃してください。
(…このまま焼成しても良いのですが、穴にもガラスが入って「おでき」付きガラスになります。
削って取れば済む話ですが、石膏で埋めた方が出来がきれいなので撮影後ちゃんと埋めました。)
詰めたのがこちらになります。(料理番組風)
同じガラス量でも、それぞれの粒の大きさ(粒度)で詰まり方が異なりますね。
焼き上がるとこんな感じです。
気泡の入り方、色の出方、ガラスの縮み方がこれでわかります。
別日に焼成しちゃった4番(スタジオでは一番大きいガラス粒)と、0番、色ガラスは同じ5%なんですが色の出方と縮み方はこれだけ違います。
と、いうガラス談義でした。
マニアックな作業は続きます…。
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