前回のブログの頭に少しだけ喧嘩の事を書いたが
見ていると少しずつ分かってきたことがある。

ディベートとはそもそも違うという事だ。

最初、私は議論的な対立構造でのやり取りだと
思っていた。
しかし、ズッとみていると判断基準としての
参考が増えてきたおかげで重要なポイントその
ものが違うという事が見えてきた。


議論ではテーマがあり、テーマの正解にどちらの
主張が近いかを競う。
しかし喧嘩ではテーマはどうでもよい。
問題は相手を言い込める事にポイントがある。

そこに喧嘩の面白さがある。

その為とっかかりを見つける事が難しい。
喧嘩が上手い人はまず、このとっかかりを作るのが
上手い。

戦争では自分に有利な状況を創り出す術を
「 戦略 」というが
自分に有利な土俵に持っていくことが出来ると
いう事は「 戦略 」が上手くいったという事だ。

争いはそもそも戦略でそのほとんどが決定する。

喧嘩も強い人はやはり自分に有利な土俵を
作りだすことが得意なのである。

さて、
実際に争いだしてから戦略を完遂することが
戦術の役目となるわけだが
多くの戦争もそうだが、戦略よりも戦術に目が
いきがちである。

いま出されている強さを図る指標として
多くというかすべては戦術を図る指標ばかりである

いままで
幾つか見てきたが戦略として正しいのに
戦術で失敗する人の多くは戦略を無視して戦術を
とるところにある。

簡単にいうと
喧嘩の最初のツッコミはいいポイントをついて
いるのに、相手に別の事を突っ込まれ別の
ポイントに話を移してしまう点である。

最近試したことがある。
喧嘩しているのを見て間違ってるポイントを
探してそのポイントを話題として喧嘩を振るのである

元々別の話題に飛びそうな問題は無視か否定し
あらかじめ用意したポイントにこだわって
進めた。

結果勝ちはしたが問題点も見つかった

それは第三者へのアピールポイントである

A=B B=C ゆえに A=Cである。

単純故にわかりやすいが、ある提言を証明するのに
言葉でそれを行う場合審判と観客の理解度を考慮
しなくてはならない。

つまり言葉だけでプレゼンをするようなものである
その商品が優れていることを言葉だけでやろうと
する場合、言葉というツールを使用する以上
相手に伝わる単語、文法を採用しなければならない
それが観客まで含めると、設定をかなり低い位置に
設定して使う必要がある。
一番下の人に合わせる必要があるからだ。


まとめとして
喧嘩は争いの原則に従うよりもプレゼンの手法に
習うべきではないかと思える。

プレゼンにも戦略があり戦術があるが、
争いとプレゼンではその内容に違いがある。

その具体的内容としてよりプレゼンに近しいと
私には思える。