北九州芸術劇場で、
数年ぶりのナイロン100℃。
福岡最終日の、マチネ公演を、急遽見に行きました。

ナンセンスコメディから、
不条理喜劇になったそうで、
評判は上々の作品との前情報に観劇しましたが…

もう、

何というか、

その、

あの…、





凄かった。
ほんとうに、不条理。

私の脳みそは、
状況を整理できずに、
ショート気味。

「小さな虫を潰したら、
擦り切れて見えなくなって、
そもそも最初から居なかったんじゃないかと思えてきた」

という類の、最初の場面で出てきたセリフが、
今頃になって、重くのしかかる。

「結婚することになったの。求婚されたから。祝福して!名前はまだ、知らない。面識もない。だって、これから知り合うから。」

という類。

という類としか、言えない。
何がなんだか、さっぱりわからない。
わからないけど、そうなっていくことが決まっている。

そんな、芝居。

会話は最高に面白いけど、
笑い終わったら、地獄にいることに気づき、
次の瞬間、それが夢だったと目が醒め、
醒めたと思ったら、また夢から醒める。

いや、それが夢だったのか、
現実なのか、それ以外の何かなのか、
それすら、わからないまま、
怒涛のごとく押し寄せる変化に、
見ている人は言わずに居られなくなる。

「ちょっと、まってください!」






三宅さん、バカを演じさせたら、右に出る人はいないと言い切れるくらい、うまい。やっぱ、凄いわ。