師走に、声が出なくなった私です。風邪かな?と思うのですが、咳はあまり出ず、喉は痛みこそさほどないのですが、
真っ赤になっています。

これはやばいと思って、耳鼻科に行ってみました。

まつこと1時間半。

やっと、わたしの番です。
『耳を見せてください』
『鼻を見せてください』
『口を開けてください』

診療が始まりました。
しかし、思うように声が出ません。

『お薬塗ります。大きく息を吸って』

真っ赤な薬をたっぷり塗られ、今までにない痛みが走ります。

『つぎは、口を大きく開けて「え~」と高い音で言ってみてください』

これが、思いの外、難儀でした。全く声が出ないのです。

それを知ってか、知らずか、隣にいた看護師さんは、ちょっと強い口調になってきます。

『エ~、と言うんですよ~。はい、エ~と言ってみてくださ~い』

先生も一緒になって言いだすものだから、しまいには呼吸の仕方までよくわからなくなってきたので、

なけなしの声で言いました。

『ヘェ~、アァ~、ん~(訳:でません)』


ちょっと、泣きそうになりました。