昨日の深夜、
『大自然スペシャル』をチラ見る。

木々の半分が水に浸かっているような川では、
大きな魚(以下、彼)が、
木から落ちた木の実を餌にしている。

強い顎と丈夫な歯で、
硬い殻を噛み砕いてから、
栄養たっぷりの種を食べるのである。

水中で生活する魚たちにとって、
地上のものを自ら手に入れることは、
口とひれの関係上、大変困難なことであるため、
彼がそれを噛み砕く際の『おこぼれ』は、
貴重な栄養源となる。

なので、彼の口の周りは、
小魚の大群で込み合うのだが、
彼は、大量の雑魚ちゃんたちを食そうとはしない。

目の前には、
木の実よりも確実におなかいっぱいになりそうな輩がいるのに、
殻を噛み砕いて小さな種を取り出すことだけに、必死こいてるのだ。

『この豊かな自然があるが故の、特性なのです』
なんてナレーションが、入ったり入ってなかったりしたのだが、

『イソギンチャクだって、ウニを食べるのにさ…』

と、
弱肉強食や自然淘汰を思い出しながら
頭の中は『連鎖、如何?』の言葉で溢れかえっていました。


『殺生、殺生』で生かされている私たち。
この自然な流れを忘れないでおくために、
釣りに出掛けることに決めました。明日。

地獄の釜が開いたって、初盆だって、
そんなの殆どお構いなし。

人間いつかは、終わりがくるから。