「お父さん、って呼んで!」

ご近所のお子達が、幼き弟たちを巻き込んでの大おままごと大会。
お父さん気取りの『おはよう』ボーイは、自分の家がそうなのか、仕切りたい放題。

僕:「『お父さん、何?』って聞いて!」
嬢:「お父さん、何?お父さん、何?」
僕:「今から電話するけん、話してね」
嬢:「わかった。」
(妻の自転車に乗り込み、10メートルほど離れる)
僕:「もしもし?もしも~し?」
嬢:「もしもし?」
僕:「いま、東京の頭の病院におるけど、もうすぐ帰るけんね。待っとってね。」
嬢:「わかった~」
僕:「今日の晩御飯は何?」
嬢:「今日はね、シチューとね、カレーとね…えっとね、えっとね、なんかそんなの」
僕:「わかった。出来たら、呼んでね」
(実はこの時、僕は私を捕まえておしゃべりに夢中。「どこにいくと」としきりに聞きまくっていた。と、数十秒後…)
嬢:「できたよ~!お父さん、ご飯できたよ~」
僕:「ちょっと待って~!まだご飯作りよって~!(私に)ねぇ、どこ行くと?どこ行くと?」

こいつ、絶対浮気する。