
久々の映画紹介。もちろんレンタルで鑑賞です。
「テープ」
監督:リチャード・リンクレイター
キャスト:イーサン・ホーク/ロバート・ショーン・レナード/ユマ・サーマン
ストーリー:ミシガン州ランシングに建つモーテルの一室。オークランドで消防士をするかたわらドラッグを売り捌くヴィンセントは久々に帰郷すると、高校時代の友人ジョン・ソルターをここに呼び出した。映画監督のジョンは明日行われる映画祭に新作を出品するため十数年ぶりに故郷の地を訪れていた。ジョンと再会を果たしたヴィンセントは、やがて“あの日”の出来事についてジョンを問い詰め始める。それは、ヴィンセントのかつての恋人エイミーに関わること。ヴィンセントは、今では地方検事補となっているもう一人の当事者エイミーもここに呼び寄せていた…。(どこぞより抜粋)
これは、モーテルで繰り広げられる3人の会話劇。
会話だけ。話してばっかりいるのです。私自身があまりおしゃべりでないせいか、ずっと口が動いている状態を理解しがたいところなのだけれど、それにしてもよくしゃべる。恵美子もたかじんもびっくりかもしれない。
ただ、
不思議と、
飽きない。
それは、3人の意見が食い違っているから。話を引っ張っていく人間は、相手を自分のペースに乗せ、場を支配しようとする。そしてそこには、必ずと言っていいほど自分の主観が登場する。だから、話は一本道では進まなくなる。
この作品は、話の主導権を握っている人物にどっぷり浸って観ると大変面白い。
「もうちょっと!」と思わせる87分のストーリーだからか、画面の中のピーンと張り詰めた空気が、たまらない。正直言えば、先がちょい読めちゃうところも多いのだけれど、それでも最高ユマ・サーマン。カメラの動き方も結構好きな感じで、イーサン・ホークのイッちゃってる雰囲気にいちいちムカつきますから。ロバートは、その、持っている正義感が嫌いで、私はそれなりにいいと思う、よ。…知らない。
後は、観る以外にどうしようもないわ。
ミニシアター系だったか、どこぞで買うか借りるか貰うかして、多分貰えはしないだろうけれど、何だかんだでご鑑賞あれ。
次回は、「下妻物語」の正しい観方についてご紹介します。