トランスホーム~インターナショナルバージョン TEAM発砲・B・ZIN

なぜか興味の湧いてしまうハッポウ。今日はBS-2で鑑賞しました。2時間ないから、あっと言う間。ストーリーも相変わらずの単純明快さでした。

ストーリー:ニュース速報で両親・妹・愛犬の死を主人公メガ(きだつよし)。すると突然の雷とともに、家族みんなが家具になってメガの家にやってくる。おまけに2人の怪しげなツアコンまで付いてきて家族達にツアーの契約を結ばせようとアクセク。一方でメガは彼女と同僚に板ばさみにされている状態。そんな様子に冷蔵庫のおかんがぶちぎれて・・・。

理解できましたでしょうか?要は、死者の霊魂が家具に乗り移って現世へ戻ってきてしまってるんですが、それを成仏させようとする天使と悪魔が一緒に来てしまって、メガの家はてんてこまい、というわけなんです。

話は、メガと母親が中心となって進んで行きます。時々出てくる必殺技とかは、何がベースになってるか知らないので何とも言えませんが、関西弁をしゃべる着ぐるみも結構おもしろい。おかん役の工藤さんがいい味出してました。立ち方からしてオバちゃん的雰囲気なんですけど、平凡な旦那にヤキモチ焼いたり、息子がなんだかんだでめちゃくちゃ大事だったり。不器用で、素直じゃない所が何ともかわいくてね。なんか、工藤さん見直した!いいじゃん、この人。これがただの気の強い母だったら、全く面白くなかったと思います。妹が「お兄ちゃんばっかり」とヤキモチ焼く気持ち、わかるな。愛されてんだよね。

妹役は武藤さんだったんだけど、泣かせますね。もう二度と会えない恋人に電話した後。「こいつ、またねやって」と、ぽそっと言った時の寂しそうな笑顔が切ない。ドタバタさせて「死者」だって事を忘れさせてた分、内に秘めてた悲しみは彼女一人で十分て言えるほど感じました。

なんか、こんな風に書いてると簡単に死についてはなしてるみたいかもしれませんが、結構重要な要素だったと思います。随分笑いで隠すけどね、ここの劇団は。

笑ったのは、平野くんじさんの変身シーンと草野さんの東北弁をしゃべる犬。ずるいね、これ。特徴ありすぎる。草野さん、他劇団の方らしいけど、これ以外も観てみたいと思わせるほどのインパクトあり。声でかいし。というか、ハッポウの皆様はあんまり大きな声では演らないみたいね。2度目でやっとわかった。草野さんの次にきださんの声が大きいくらいで。


う~ん、今回の感想は何だか下らない出来だわ。雑記の方に「感想書きます」って書いちゃったから記したけど、正直残るものがなくて。あんまり感想がないのが事実です。結構笑った記憶はあるけど、言葉にするにはあまりに不足する。文字どおり「何も残らない芝居」でした。あ、いい意味で言ってますからね。