福音館書店の月刊誌『母の友』11月号に宮古島の昔話の再話を掲載していただきました! | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

福音館書店の月刊誌『母の友』の11月号が発売になりました!

私が書いた宮古島の昔話の再話を掲載していただきました!

「【特別企画】こどもに聞かせる一日一話」の中の一話です。

よろしかったら、お読みになってみてください。

 

 

 

母の友 2021年11月号

 

 

 

映画監督の西川美和さんの「わたしたちは、なぜ語る?」というインタビューが載っていて、素晴らしいです! 

最新作『すばらしき世界』の原作について 

「制作前の時点では、絶版状態にありまして、この凄い小説が未来永劫、振り返られないんじゃないかと思うと、いてもたってもいられない気持ちになり」

 

このおかげで、現在は、原作の小説『身分帳』は、西川美和さんの解説付きで復刊され、電子書籍化され、オーディオブックにまでなっています。

 

身分帳 (講談社文庫)

 

身分帳 (講談社文庫)

 

身分帳

 

そもそも『身分帳』は、あの有名な『復讐するは我にあり』の佐木隆三が著者で、伊藤整賞も受賞しているのですが、そういう作品が、「もはや、誰からも顧みられようとしていない小説だったという点も私の心を動かしました」と西川監督が語るような状況になっていたとは……。

 

西川美和監督

「自分自身がそういう、よくわからない、どうにもならない物語に救われてきたところがありますので」 

「本当に、どうしようもない人物を描いた物語にふれて、なぜか、すっと救われた、ということはあると思います」