『絶望名言 ビートルズ』が
「読むらじる。」に掲載されました!
音声も10月3日までお聴きいただけます。
前編
後編
あらためて、どうぞよろしくお願いいたします!
残念ながら、著作権の関係からか、音楽のところがカットになっているので、
以下に、YouTubeのリンクを。
よかったら、こちらも聴きながら、お読みください。
●1「イエスタデイ」
昨日ははるかな彼方にあった苦悩が
今は僕のもとに居すわろうとしている
ああ すべてが輝いていた──昨日
不意に僕は今までの僕でなくなった
暗い影が僕に重くのしかかる
ああ 悲しみは突然やってきた──昨日
●2「ホエン・アイム・シックスティ・フォー」
まだまだ先の話だけど
僕が年をとって頭がハゲてきても
ヴァレンタインのプレゼントや
バースデイ・カードやワインを贈ってくれる?
(中略)
まだ僕を必要としてくれる? 食事もさせてくれるかい
僕が64になっても?
●3「ヘルプ!」
僕が若かったころ
今よりずっと若かったころは
人の力を借りたいなんて全然思わなかった
だけどそれも今じゃ昔のこと
自信がぐらついてきたのさ
それで考えを変えて
心の扉を開いたんだ
できれば僕を助けてくれ
気が滅入ってしょうがない
そばにいてくれるだけで感謝するよ
立ちなおる手助けをしてほしい
どうかお願いだから僕を助けて
●4 絶望音楽としてご紹介したのは……
「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」
君の扉へと続く
長く曲がりくねった道
それは決して消えることなく
たびたび現われては
この場所へ僕を連れ戻す
どうか君の扉へと導いてくれ
荒々しく風の吹きすさぶ夜は
雨に洗い流され
あとに残ったのは涙の海
僕は明日を求めて泣いた
なぜここに放っておくんだい
どうすれば君のもとへたどり着ける?
寂しさに泣き濡れたことが
幾度あったろう
僕が手を尽くしているのを
君は知らない
ポールの言葉。
「悲しい曲さ。手の届かない、決して到達できない扉のことを歌っている。行けども行けども、終わりのない道のりなんだ」
●5「涙の乗車券」
僕と暮らすのは気が重いって彼女は言った
僕がそばにいると窮屈なんだって
彼女は乗車券を買った
乗車券を持って汽車に乗り
もう帰ってこないつもりなんだ
僕の気持ちも考えずに
●6「ひとりぼっちのあいつ」
あいつはどこにも行き場のない男
実在しない空想の国に閉じこもり
誰のためともなくどうなる当てもない計画を立てる
何をどう考えるということもなく
自分がどこへ行くのかもわからない
君や僕だってどこかあいつに似ていないかい
●7「キャリー・ザット・ウェイト」
君はその重荷を背負っていくんだ
これから長い間ずっと
君はその重荷を背負っていくんだ
これから長い間ずっと
●8「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」
愛は人々の内で眠ったままらしい
僕のギターがすすり泣いている間も
床に目をやればそこには埃が積もっている
僕のギターはひそやかにすすり泣く
この曲がエンディングです。
訳詩は、すべてこの本から引用させていただきました。
『ビートルズ全詩集 改訂版』内田久美子( シンコーミュージック)
この機会に自分で訳してみたい気もあったのですが、JASRACに登録してある訳でなければ不可とのことでした。歌詞は本とちがっていろいろ難しいですね。
この本も、たくさんのエピソードが載っていて、面白かったです!
The Long And Winding Road に関するポールの言葉は、この本からです。
『完全版 ビートルズ全曲歌詞集』
スティーヴ・ターナー
藤本国彦、富原まさ江訳
ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
ビートルズが存在しない世界に行って、ビートルズの曲を自分の曲として発表してしまう、この映画も面白かったです!
『イエスタデイ』
ビートルズのコピーバンドが、ビートルズがデビューする前の時代にタイムスリップして、先にデビューしてしまうという、日本の漫画もありました。この映画よりずっと前ですね。
『僕はビートルズ』
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