書評を書きました!『マルジナリアでつかまえて』山本貴光・著 本の雑誌社 | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

書評を書かせていただきました!

とても面白い本でした!

 

『マルジナリアでつかまえて 書かずば読めぬの巻』

山本貴光・著

本の雑誌社

 

マルジナリアでつかまえて 書かずば読めぬの巻

 

 

いろんな地元紙に掲載されるようなので、お見かけになったら、ご覧いただけると嬉しいです。

 

私は本に書き込みをしないタイプです。付箋を貼るだけで、ページの端を折ったりもしません。

でも、この本を読んで、本を元の状態のままにしておくのは、ひどくつまらないことのように思えてきました。

書き込みをすれば、それは世界に1冊の本になるわけです。価値があるかどうかはともかくとして。

 

それにしても、夏目漱石というのは、いろいろと面白くて、先日書評を書かせていただいた装幀の本でも登場しましたが、この本にも登場します。

夏目漱石の、本への書き込みの面白いこと!

小説の中に悪い奴が出てくると、

「Bad, bad, bad, bad man!」

とか書いていて、かわいいです!