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短編小説とショートショートと
戯曲とテレビドラマ脚本が入っている
ちょっと変わった構成です。
あとがきで、山田太一さんが、
「テレビの脚本も戯曲も、読み慣れないととりつきにくいかもしれませんが(中略)
実際の舞台やドラマを見るよりかえって読む人の想像でひろがるところもあり、
きっと楽しんでいただけるのではないか、と願っています」
と書かれていますが、
私はシナリオを読むのが好きです。
むしろ、普通の小説より読みやすいくらいだと思います。
実際のドラマや戯曲を見るよりも、いい面もあります。
それは、山田太一さんも書いておられるように、
想像をひろげられるところと、
それから、自分が気になったところで、
立ち止まって考えたり、
心に響いたところを、何度もくり返し読んでから、
先に進めるところです。
以前、『山田太一作品集』全19(大和書房)という、
画期的なシナリオ集が出ていました。
それ以降のシナリオも加えて、
ぜひ復刊してほしいものです。