火の鳥≪オリジナル版≫ | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

「絶望名人カフカ」頭木ブログ

『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。
文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

手塚治虫は自分の作品を何度も描き直すので有名。
当人が描き直したほうがいいと思ってやったことだから、
描き直したものを読むべきとも思うが、
初出時のほうがいいことも少なくない。
そんなわけで、いろんなバージョンを読みたくなってしまうという、
嬉しいような、苦しいような。

連載時の「火の鳥」を読むのは難しいだろうと思っていたら、
驚いたことに出版された。
おそろしく高いが。

今のところまだ2冊で、
毎月刊行される。
読んでみたが、
やっぱり面白い。
どうしてこんな壮大な物語が書けるのか。
舞台設定が壮大というだけでなく、
生命への問いかけが壮大で。
そこがスゴイ。
だから手塚治虫を読みたくなってしまう。

火の鳥≪オリジナル版≫復刻大全集  未来編/手塚治虫
¥7,875
Amazon.co.jp