紅蓮館の殺人
阿津川辰海
あらすじ
落雷による山火事が発生し、その火が徐々に館に迫ってくる。
火が館に到達するまでのタイムリミットは35時間。
逃げ場のない館で少女が亡くなった。
タイムリミットが迫る中、優先すべきは少女殺害の真相解明か、館からの脱出か。
グッときたポイント
高校生探偵の葛城の最後のセリフが良かったです。
ネタバレになるので、セリフを書くことは控えますが、探偵とはどういった存在なのかという部分にも踏み込んだ作品でした。
探偵といえば、謎を解いて事件を解決するという役割がありますが、たとえ真実を導き出したとしても、推理を披露することによって失われる命があったとしたら、探偵がしたことは本当に正しかったと言えるのか。
そんなことを考えさせられました。
葛城は推理となると大人顔負けですが、まだ高校生なので未熟な部分もあります。
しかし、その未熟さや危うさが小説の中の探偵として魅力的だと思いました。
阿津川辰海さんの「館シリーズ」は4冊出る予定ということなので、今後葛城が探偵として成長していく姿が見られるのではないかと思います。
こんな人におすすめ
探偵ものが好きな人には是非読んで欲しいです。
完璧な探偵も魅力的ですが、葛城のような少し不器用な探偵も読んでいて面白いです。
また、推理小説を読んだことない方や挑戦したいと思っている方にもオススメです。
シリーズの一番最初なので、知らない人が出てきて分からなくなるということもないですし、難しい表現も少なく、比較的読みやすいと思います。
