蒼海館の殺人を読んで


阿津川辰海の「館シリーズ」の2作目である『蒼海館の殺人』を読みました。



前回読んだ『紅蓮館の殺人』がとても面白かったので、読み終わってすぐに次の『蒼海館の殺人』を買いに行きました。



紅蓮館では事件と山火事が同時に発生しましたが、今回は事件と大雨による洪水です。



​あらすじ 


舞台となる館は主人公である探偵葛城の実家。

祖父の四十九日の日に葛城の両親や兄弟、祖母、叔母など親族に加えて、葛城家に関わりのある人物が数人集まっていた。

外は激しい雨が降り続いている中、館では殺人事件が発生する。

この天候では、外部からの侵入は考えられない。

探偵葛城はこの事件とどう向き合うか。


​感想 


『紅蓮館の殺人』が面白かった分、かなり期待して読みましたが、紅蓮館を超える面白さでした。



今回の作品は

ミステリー×ファミリードラマ

といった内容でした。



今まで家族とはあまり話をしてこなかったという葛城が、事件解決のために家族と「対話」をします。



この対話は、事件解決の手助けになっただけではなく、家族の中で起きていた勘違いやすれ違いを和解に導くものにもなりました。



家族と関わることで、探偵としてではなく、ひとりの人間としての葛城が見られた気がします。



この辺りに、前回の『紅蓮館の殺人』からの成長を感じることができると思います。



また、前回にも増してボリュームのある作品でした。

途中で犯人が分かってしまう方が多いかもしれませんが、途中で分かったとしても最後まで楽しめると思います。



トリックが何重にも重ねられているので、最後まで驚かされます。


こんな人にオススメ! 


大量に謎があってボリュームのある話が好きな方にはピッタリな作品です!



『紅蓮館の殺人』をすでに読んだことがある方には勿論オススメです!

成長した葛城の姿を見られると思います。



読んだことがない方でも楽しめる内容だと思いますが、ところどころ前回の作品の話も出てくるので、順番通りに読むことをオススメします!