1年以上前に入手したまま観ていなかった『ニライカナイからの手紙』を週末に観た。
『ニライカナイからの手紙』のストーリーは、
幼児期に母(南果歩)と別れた風希(蒼井優)は、沖縄・竹富島で祖父と二人暮し。毎年誕生日に届く母からの手紙を心の拠り所とし、島の人々に助けられながらもすくすくと成長する。高校を卒業した風希はプロの写真家を目指すため母のいる東京に上京する。写真家のもとでアシスタントとして働く風希は二十歳の誕生日に母の真実を知る。
この映画は、『前=映像がきれいだな』+『中=昔の自分を思い出すな』+『後=号泣』だった。全体的に女性向きの映画だと思う。竹富島を舞台とした映像が特に美しかった。
高校を卒業して東京に上京した風希はカメラマンアシスタントとしてこき使われる。何の面白みもない生活。淡々と言われたことをこなして終わってしまう一日…。いつしか自分の夢を見失いかけていた。
私も専門学校を卒業する頃の夢のひとつが写真家であった。プロの写真家を目指そうとスタジオを見学しに行ったこともあった。でも、色々と悩んで、そっちの道には進まなかったのだが。そのシーンを見ながら久々に、私にも同じような夢を見ていた時期があったなぁと懐かしんだ。
そして、後半。後半に入ったところから、息子が寝てくれて本当によかった。ありがとさん。
もう号泣、号泣。こんなに泣いたのは韓国映画『幸福』以来のことだった。
もともと親子の愛を題材にした映画に弱かった私。子供を持つまでは子供の立場で観ていたのに、子供を持ってからは自然と親の立場で映画を観ている自分に気づいた。立場が変わり、映画の見方も変わったわけだ。そして、親になった今は、より一層その手の映画に弱くなっている私がいる。
前半はたるんだ感もしなくもないが、後半の展開はよかった。女性にオススメの映画である。