とうとう母乳専門家にすがることにした。
もう自力ではどうすることもできず、私と弟を育てたときに何のトラブルもなく授乳できた母もお手上げで、『母乳119』という母乳相談所に電話し、今日自宅訪問してもらった。
<私の悩み>
1.直接授乳ができない。
2.授乳間隔がまちまちで、授乳と搾乳のタイミングが合わない。
3.乳腺炎になってしまった。
4.乳首が痛くて、授乳が辛い。
5.息子が飲む量と、生産量が合わない。
やはりプロフェッショナル!!もっと早くにお願いしていればこんなにひどい状態にならずに済んだのに…。でも、来てもらって本当に本当に良かった。
まず、私が今までやっていたことは、すべて間違いであったということ。良かれと思ってやっていたことが実は悪循環を招くことだったことが判明した。
<私の間違い>
1.搾乳機を使う。
2.哺乳瓶を併用する。
3.乳頭保護器を使う。
4.搾乳のしすぎ。
5.一定していない授乳時間。
6.抱き方と飲ませ方。
つまり、私は授乳が終わる度に搾乳をしていたので、空になったおっぱいはどんどん母乳を生産してしまって息子の飲む量と生産量が合わなかったとのこと。授乳した上で搾乳をしていたら、生産過多になってしまうとのこと。授乳後にマッサージを受けたのにも関わらず、母乳が出て出て、あっという間にタオル一枚がぐしょ濡れになってしまった。あまりの母乳の多さに、母乳専門家も驚いていた。「お母さん、搾乳のし過ぎですよ。これじゃ、乳腺炎にもなるわね」とのこと。
また、マッサージの途中から母乳が冷たくなった。(マッサージを受けている私の顔に母乳が飛んでくるのだ。専門家の顔にも床にも家具にも母乳が飛んでいたが…。)この冷たい母乳が、乳腺炎を起こしている乳腺から出てきた古い母乳だった。冷たいし、とても不味いらしい。
息子は哺乳瓶と乳頭保護器の飲み方に慣れてしまっていて、顎の力がとても弱く、口を大きく開けるのが難しくなっているとのこと。
乳頭保護器を使うと上辺の母乳(最初に出てくる母乳)しか吸えず、奥のほうの乳腺がつまってしまうとのこと。つまり、乳腺炎の直接の原因となっていた。また、シリコンで覆われている部分にカビが生え、出来物ができてしまうとのこと。実際、ニキビみたいのができて痛かった。また、乳首の先しか吸えないので、乳首がすれたり、傷ついてしまうとのこと。それで、乳首が痛かったのか!
最初に出てくる母乳は水分が多く、栄養価も低いので、乳頭保護器を使って飲ませていた私は、その栄養価の低い母乳しか与えられていなかったというわけ。後から出てくる母乳(奥の方にある母乳)は、脂肪分も多く、栄養価も高い。だから、乳頭保護器を使って与えるとすぐにお腹を空かせて1時間もしたら起きてしまい、搾乳して哺乳瓶で与えると3時間はぐっすりと寝ていたわけだ。なるほど!!授乳時間も授乳間隔もまちまちだった原因がここにあったのだ。
<悪循環>
息子がうまく飲めない→搾乳し、哺乳瓶で与える=>>母乳の量は増える一方で、顎の力と飲む力はつかない/哺乳瓶に慣れてしまう/直接授乳は遠のく
息子がうまく飲めない。でも、少しでも直接授乳に近づけなきゃ!→乳頭保護器を使う=>>すぐにお腹が空くので、授乳時間及び間隔が一定しない/乳首が傷つく/奥の母乳が飲めず、乳腺炎になる
<受けた指導>
1.搾乳機は排除すること。
2.授乳時間は左右15分ずつ。
3.哺乳瓶、乳頭補助器は使わない。
4.口を大きく開けさせ、乳輪までくわえさせる。
5.授乳前に約1分の乳首マッサージをすること。乳房をマッサージする必要はない。
6.張って痛い場は、乳房を冷やす。我慢できないほど痛い場合は、30mlだけ搾乳する。
今日から、また新たに直接授乳を頑張るぞ~!!直接授乳は決して簡単ではないけれど、授乳後の搾乳と哺乳瓶の消毒がなくなっただけでも大分気が楽になった。あと、今まで授乳前後、搾乳前後に、ぬれたガーゼで乳頭を拭いていたのだが、それも必要がないと知ってホッとした。これらが本当に面倒くさかったのだ。
また、どのくらい母乳をあげたらいいのか分からず、2時間も抱きっぱなしでママ疲労困憊ということが多々あったのだが(母乳をあげる体勢が不自然で慣れていないので、体に変に全体に力が入ってしまい、疲れて疲れて辛かった)これからは左右15分合わせて30分を目安にあげればいいのだ。
もっと早く呼べば良かったが、それでもまだ手遅れにならなくて本当に良かった。目からうろこが落ちるとは、こういうことを言うのか!と初めて実感した体験であった。
母乳育児を考えてらっしゃる方、いつか母乳育児をするぞと思ってらっしゃる方に、私の体験談が少しでも参考になれれば光栄です。