先週、妊娠8ヶ月と2週目の私はこんな感じ。
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9月22日土曜日の午後、我が病院にて行われた『夫婦胎教教室』に夫婦で参加した。講師は、韓国のTV局KBS、SBS、MBCの教育番組やバラエティー番組などに多々出演している胎教研究所の所長さんであった。参加費は夫婦合わせて約1250円。


まず入り口で講師から赤ちゃんの胎名(愛称)を聞かれた。「えぇーっと、胎名は…」、私は言うのが恥ずかしかった。というのは、私たちの赤ちゃんの胎名は『メットゥギ』というのである。日本語では昆虫の『バッタ』である。まだ性別が分からない時に旦那が勝手につけてしまったのだ。当時、絶対に女の子だと思っていた私は、そんな胎名やめてくれ!と抗議したのだが、それにもかかわらず、旦那はずーっとそう呼び続けていたため、男の子と分かってからは私も自然とメットゥギと呼ぶようになってしまった。なぜ旦那がメットゥギと命名したのかはっきりと覚えてはないが、多分『メットゥギ』という韓国語の音が面白いからという理由だけだったように思う。


旦那が付ける名札に『メットゥギ』と書き込みながら講師は「今までに何万というママやパパに会ってきたけれど、メットゥギという胎名は初めて聞くわ」と言った。かなりインパクトが強かったらしく、セミナー中も講師の口から何度も『メットゥギ アッパ(バッタ パパ)、メットゥギ オンマ(バッタ ママ)』という言葉が出た。


はじめに講師は、「胎教とは幼稚なものなんです!愛とは幼稚なものなんです!胎教とは赤ちゃんの目線で行わねばならないのです」言った。


「さて、最初に皆さんで皆さんを祝福しましょう。赤ちゃんを身ごもったということは本当に本当に幸せなことなんです。ご近所さんに『おめでとう』と祝福の言葉を掛けましょう!」早速、私たちは「こんにちは。この度はおめでとうございます」と恥ずかしそうにお互いに挨拶しあった。


「では、パパママ一緒に手を上に上げて、手のひらをキラキラ(キラキラ星を歌うときのように)と動かして~」と言った。まるで、大人が幼稚園に入れられてしまったように感じられ、大の大人10カップルはどん引きした。でも、やっぱり皆さん大人。笑いながら、皆手を上にあげて、キラキラと動かし始めた。


「パパの右手は、永遠に赤ちゃんのための手。パパの左手は、永遠にママのための手なんです。右手で赤ちゃんをあやし、喜ばせ、幸せにし、左手で永遠にママをぐっと支え、愛していくのです。では次は、パパが赤ちゃんに挨拶する番です。左手をママの腰に回して、右手をお腹の前でキラキラさせながら、さぁ、愛する赤ちゃんに挨拶をしましょう!」


そこで講師は歌い出した。「パパはメットゥギを愛しているよ~、パパはメットゥギを愛しているよ~音譜 さぁ、皆さん一緒に我が子の胎名を呼びながら、愛していると伝えて下さい!!」


旦那は顔を真っ赤にさせ、テレながらも、私の腰に左腕を回し、右手を私のお腹の前でキラキラさせながら、「パパはメットゥギを愛しているよ、パパはメットゥギに会えて嬉しいよ、ありがとう」と歌っていた。


セミナーの内容は、<胎教とは?父子胎教、妻に対する夫の役割、夫・父親の重要性、陣痛緩和マッサージ・ストレッチング、妊娠中の夜の夫婦生活について、分娩の流れ、分娩瞑想、愛の電話機作り、妻へ愛のメッセージ>であり、どれも為になる貴重なお話であった。


講師は、「今回、この夫婦胎教に参加して下さった夫婦はとても素晴らしい夫婦なのです。旦那さんが参加したということは、それだけ奥さんとお子さんを愛しているからなのです。というのは、奥さんが妊娠しても、まだ理解度が低い、非協力的な旦那さんが多いのが韓国の現状だからです。奥さんは旦那さんと一緒に参加したくても、旦那さんが嫌がるケースが多いのです。今日、旦那さんがお休みに時間を割いてわざわざ参加したということは、一緒に子育てを頑張っていこうという心の現われなのです。皆さんは本当に幸せですね」と言った。実際、出産準備教室の時間にこのセミナーの参加者を募集した時、ママさんが25人くらいいて申し込んだのは私を含めて4、5人しかいなかった。


やはり途中におやつタイムもあったりして、和気藹々とした楽しいセミナーであった。


<愛の電話機>とは、お腹の赤ちゃんに話しかける時に使う電話機のことで、また、赤ちゃんが大きくなってからも糸電話として遊べるものである。それを、セミナー中に夫婦一緒にキッチン用品とホースとリボンを使って作ったのだ。

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これが、愛の電話機である。左のメッセージはママからメットゥギへ、右のメッセージというか幼稚な絵はパパからメットゥギへである。私はもちろん日本語で、旦那はデンマーク語で書いていたので、この時になって講師から、「えっ、あなたたちって外国人だったの?」と驚かれた。


最後に、この電話機を使っての夫から妻へのメッセージタイムが設けられた。旦那は、「メットゥギを身ごもってくれて本当にありがとう。これから先も僕たちには色んなことが待ち受けているだろうけれど、一緒に頑張ろうね。愛してるよ」と照れくさそうに言った。とっても嬉しくて、涙がこぼれそうになった。