私はすっかり女の子だと思っていた。赤ちゃんの性別のことである。女の子が欲しいと思っていたので、女の赤ちゃんの夢をよく見たし、また絶対女の子に違いないと思い込んでいたのである。よって、浮かぶ名前も女の子の名前だし、将来作ってあげたいサマードレスなどのデザインもポコポコ浮かんできた。


3ヶ月目の検診で担当医が「お父さんに似たらカッコいいだろうね」と言った。私は正直言ってその時、『確かにそれはそうかも知れないけれど、私を前にしてそれってちょっと失礼じゃない!?』と思った。でもなぜ『カッコいい』なんて言うのだろう?と疑問に思ったもの、あまり深くは追求しなかった。まさかそんなに早く性別が判るとは思ってもいなかったから。


ある日突然、旦那が「今までお前が言うとおり女の子だと思っていたけれど、何だか男の子のような気がする」と言い出した。女の子だと証拠なき確信があった私は、「いや、絶対女の子だと思うよ」と返した。


その3日後に、4ヶ月目の検診があった。超音波で診察を始めるなり、また担当医が前回と同じことを言った。もしやと思い、「もう性別は判るんですか?」と聞いてみたら、担当医は「ヒントをあげたでしょう」と言った。「ということは、男の子なんですか?」と言うと、「そうだよ」と答えた。


女の子だと信じきっていた私は一瞬拍子抜けしたもの、とにかく健康に産まれてくれれば性別なんて関係ない。それにしても旦那の直感には驚いた。


そして、また担当医が言った、「お父さんに似れば、カッコいいだろうねぇ~」と。えっ、それって何か腑に落ちないなぁ~と思っていたら、看護婦さんが「先生ってば、お母さんを前にして失礼よね~。お父さんのことばかり褒めて。お母さん似だっていいじゃないのよね」と言ってくれたのだが、すかさず担当医が「君だって、旦那さんに会ったことあるだろう。彼は美男子じゃないか」と…(@ ̄Д ̄@;) どうやら旦那は韓国では好かれる顔立ちをしているようだ。過去にこういうことは何度もあったけれど、その度に感じるのは、旦那が褒められるのはもちろん嬉しいよ、でも、超ビミョ~、複雑な心境。まぁ、別にいいけどさ。


話を戻して、赤ちゃんの性別は男の子である。人にそのことを話すと「やっぱりそうだと思った」と言われる。どうやら私は息子というイメージが強いらしいが、それはやはり私自身が男っぽいからかも知れない。