50 | 私の欠片

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二年生になると一年生の頃よりも通学団の交流が深くなっていった。

メンバーは六年生の泰恵ちゃん・五年生のますみちゃん・三年生の瑞穂ちゃん・由紀ちゃん・そして二年生の私と久美・一年生のひかるちゃん・そして千恵の妹の皐月で構成されていた。



私は久美と皐月と遊ぶ事が多かったが二人と仲良くなるにつれて徐々にではあるがさらに気付いた事があった。

この二人の家庭環境は少し特殊だった。

特別学級の久美を久美の両親は一番に気に留める。

常に皐月は二の次だ。

その歪みのせいか皐月は事ある毎に久美に突っ掛かり時々嫌がらせをする。

お茶の中に塩を大量に入れたり、
『やめて!』
と泣き叫ぶ久美を裸にして外に追い出して鍵を掛けて中で笑っていたり。

そしてそれが両親にバレて皐月は両親に強く叩かれていた。

私はいつもただ見ていた。

久美の両親に聞かれても常に
『よくわからない』
と言って逃げていた。

どちらを庇う事なく、ただいがみ合うのを見ていた。



あの男の親族だからだろうか?

心の奥では妬み、不幸になる事すら望んでいたのかも知れない。