26 | 私の欠片

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ゆかりちゃんはまだゆっくりしか歩けない。

私と茜はお互いにゆかりちゃんの手を握りグランドへ向かって行った。

とても寒い日。

あの公園とは違いグランドは少し距離がある。

ゆかりちゃんは
『おんぶ。おんぶ。』

と私と茜にせがんだ。

年長の私と年小の茜。

二人ともおんぶを上手くでないながらも一生懸命ゆかりちゃんをおんぶし何とかグランドに来た。


茜は地面に大きな円を描きゆかりちゃんと相撲ごっこを始めた。

私はそれを眺めていた。

二人とも靴を脱ぎ円の外に置き相撲ごっこをしていた。

茜は前にも少し書いたが自己主張が激しい太った女の子だ。(17・22参照)

ゆかりちゃんをバタンバタン投げ倒す。

ゆかりちゃんの服が土だらけになっていた。

一方のゆかりちゃんは初めは楽しがっていたが途中から嫌になったのだろうか?
茜にむかって石を投げ出した。



私はただ見ていた。