今年はもう半分過ぎちゃったので今更な感じの話が多いのだが。
まぁ、時系列に書くような大事なことでもないので順序不同に適当に上げていく。

ちょっとづつ遡るか。
そうしよう。

じゃ先月の話・・・・・6月の話題。

神戸が見える

神戸2


毎年恒例で大阪出張がこの時期巡ってくる。
大阪芸術大学キャラクター造形学科での前期終了間際の臨時アニメーション講師。

アニメを教えている授業のヘルプなのだが、ここだけの話、この学科にアニメ作画を教えることの出来る人が居ない。
臨時で時々誰か来ることになっているらしい。
そういう人のひとりがボクなのだろうと思う。
学生の皆さんアニメを描きたくてこの大学に入学してきたもののまさか作画を教えてもらえないとは思っていなかったことだろう。
ご愁傷様なことである。授業料を返してもらったほうが良いかもしれない。
ほんとにアニメをやりたいならばこの大学よりアニメスタジオへ来いなのだ。
(これは言ってはいけないことだけど)

なのでこの学科では企画、シナリオや絵コンテの描き方なんかをメインに学んでいる。
これも言っちゃいけないが現場では新人ごときにこれらの作業が与えらえることは100%ありえないだろう。
まぁ、ボク自身の時のことを考えるとまずアニメを教える学校なんてこの世にない時代だったからそれから見れば相当恵まれているのは間違いないが。

まぁ、そんなことで6月は毎週東京から大阪に通って一日ここでアニメを教えることになっている。
教室1

学生さんにアニメを教えるのは案外面白い。
これはボクにとって相当刺激いなっている。
初めて出会うアニメに戸惑ったり描いてみると面白くなってくるあたり。
描きたいという気持ちがあればあるほど絵は上達する。
絵の苦手な子も居たりするけれど自分なりに動かす喜びを感じてくれるのが嬉しくなる。   

もう7年ほど前になるが
大阪芸大に行きだした頃にまず手始めに1ヶ月位で分かる範囲の手作りのテキストを作った。
以前から仲の良かったHさんに見てもらいながらテキストを作った。
内容はボクがかって19,20歳の頃、自らが習ったことを思い出しながら作ったものだから作りながらノスタルジックに懐かしく思ったものだ。

この時ボクが作ったテキストを今でもベースに教えることになっている。
ところがそれでは面白くないものだから毎年同じようなものを新作する。
ちょっとづつ違うのだけどほとんど同じもの。
しかも手描きのコピーものでへたな文字が超読みにくい。
動きのメモ帳

これを生徒たちに配る。
普通に読めばわかるものだけど教室の前で身振り手振りで描き方を説明する自分。
自分の別アングルカメラが滑稽なその姿を思い浮かべるのだけどまぁ、仕方ない。

こうして毎年の行事のように6月は大学の先生を演じてくるのだ。

でもほんとにアニメを作りたいならまずはスタジオへ来てから再スタートだ。
神戸1