あるブロ友さんが

お子様の将来に悩んでおられていて…

 

直接的には

関係ない話ではあるのだが…

 

1年くらい前であろうか…

なぜか…あるエピソードを思い出した

 

 

それは…

息子の通っている学校のNo.1のS君である

 

 

彼は、

英国数理社のどの教科をとっても、

成績は一番である

 

 

まあ、そうなると家庭では”あるある”で

 

普段は、俺は息子に

 

”自分は自分”、

"No.1にならなくていい、オンリーワンに"

 

とかカッコイイ事を言っておきながら...笑

 

 

心のどこかで、

S君と息子を比較する自分がいて、

 

テスト、成績が返却される度に

成績上位者の記載・掲載なんかもあって

 

「やっぱり、S君はすごいな~」

「天才は違うな~」

「これが生まれ持った能力なのかな~」

 

と…

 

それを聞いて、

面白くなさそうな息子を横目に

嫌味の一つを言う

心の狭い俺ではあるのだが…

 

ある日…

将来やりたいこと等の進路を

記入する用紙を学校からもらってきた

 

息子もその用紙に

そのようになれるかは別として(笑)

将来の夢をぎっしりと字数を埋めて提出した

 

 

そして…

数日後あることが起きた…

 

 

この進路用紙の

先生の確認が終わり、返却がされたのだが…

 

息子はなんと間違って、

S君の進路用紙を持ってきてしまった

 

 

俺は、それに気づいてしまった…

 

他人のだから…

見ちゃいけないと…

見ちゃいけないと…

 

でも俺は好奇心に負けた…

S君はどんな事を書くんだろうと…

 

 

そして…そこで見たもの…

 

 

たった一文だった…

 

こう書いてあった…

 

 

 

「辛い…もういやだ…」

 

 

 

そして、先生からのコメント…

 

 

この先生は

俺も面談したことがあり、

多弁な先生ではあるのだが…

 

こう書いてあった…

 

 

 

「頑張った。お前はよく頑張った。」

 

 

 

これだけだった…

 

 

 

俺はこれを見た時、

 

胸に熱いものが

こみ上げてきたと同時に、

 

俺は…

自分を恥じた、心から恥じた

 

何にも分かってないことを恥じた

 

 

俺は、S君を天才だの、能力あるだの、

何を言ってたんだろう…と

 

 

S君及び支援しているご両親が、

皆に当然のように期待される重圧の中で、

どんな想いで、どれだけ自分の中で戦って

今の居場所に辿り着いているか…

 

 

俺は自身の言動と

自分の親として甘さを本当に恥じた…

 

 

天才なんかの話がでると

良く巷では言われることではあるが、

実体験として、初めて味わった…

トップの重圧…

 

 

それ以来…

息子に対して発するのは勿論だが…

俺自身も能力だとか、天才だとかいう

言葉を軽々しく使わなくなった…

 

 

もうどうでもいいと…そんな事は…

 

 

今、俺は何ができるのか

 

 

何を本気でできるのか

 

 

何を本気で

息子にしてあげられるのか

 

 

そんな事を思ったエピソードである…

 

 

俺が誇るのも変な話ではあるのだが

 

俺は、S君が学校で

No.1である事に誇りを持っている

 

 

おわり