DFPlayerをPICで操作する その1 DFPlayerひとりでできるもん | 波動砲口形状研究

DFPlayerをPICで操作する その1 DFPlayerひとりでできるもん

DFPlayerはいかにも電子パーツ然とした姿をしていますが、電源とスピーカー、スイッチをつなげば単独でプレーヤーとして機能します。

 

今回はまずそれを説明しておきます。

 

その前にマニュアルから、写真をコピペしておきます。このブログで使うのは枠で囲ったところだけです。

 

 

ブレッドボードの上下のプラスとマイナスをそれぞれつないで、

 

DFPlayerの切り欠きのある方を左にして、18~25の列に差し込み、VCCをプラスに、GNDをマイナスにつなぎます。

 

スピーカーはSPK1にプラス、SPK2にマイナスをつなぐのですが、そのままだとフルパワーで出力するのでかなりうるさいです。

 

そこで間にボリュームを挟みます。

 

ボリュームは多分1キロオームのものがちょうどいいくらいなんじゃないかと思います。脇に「102」と書いてあるやつです。

 

今手元にないので10キロオームを使います。

 

こういう基板用の抵抗は足が2等辺三角形の形に生えているのですが、2等辺を下向きにおいて、左から1,2,3と番号を仮につけておくことにします。

 

それをブレッドボードの27~29の列に左から足番号1,2,3になるように挿します。

 

そのうえで、SPK2から2番の足につなぎ、3番の足にスピーカーのマイナス線をつなぐと、可変抵抗を右に回すと音が大きく、左に回すと小さくなる配線になります。

 

 

写真では1番とSPK2をつなぐ青い線もありますが、これは可変抵抗内の接触部が壊れたときの保険で、これがあると壊れても最小限の(ボリュームを最小に絞ったときの)音は出ます。まあでもそうそう壊れないので、私普段はこの線付けていません。
 
つぎに、ADKEY1から線を引っ張ってきて(写真緑色の線)、タクトスイッチを介してマイナスに落とします。
 
あとはマイクロSDカードにMP3で音源を用意して差し込み、電源をつなげばOKです。
 
マニュアルによると3.2~5ボルトで動くそうですので、乾電池3本で足りるでしょう。
 
 
準備できたらボタンを押してみてください。カード内のファイルが再生されるはずです。
 
これでできあがり。簡単なものです。しかしこれだけでかなりのことができてしまいます。
 
以前水鉄砲に発光と音を仕込むために苦労した記事を書きましたが、あれは余計なことをいろいろしたためで、実は「引き金を引いたら音と光が出る」ということだけを求めるなら、これでもう大丈夫です。
 
LEDの発光パターンをPICか何かで作り、発光開始のボタンと、このDFPlayerのボタンを兼用になるように配線すれば、それで音と光が同時に出る仕組みは出来上がります。
 
単機能ならばPICとの連携に頭を悩ます必要はないのです。
 
 
少し欲張って、出したい音が2種類ある、ボタンによって違う音にしたいという場合はどうしましょうか。
 
マニュアルを見てください。
 
我々が今作ったのが赤の矢印のところです。ADKEY1からスイッチを介してGND(マイナス)に落とすと、Segment1つまり一つ目のファイルが再生されます。
 
2つ目のファイルを再生したいなら、青の矢印のように、ADKEY1とスイッチの間に3キロの抵抗を挟めばいいのです。
 
やってみましょう。3キロの抵抗というのは持っていないので、手元にある1キロの抵抗3本直列で代用します。
 
回路はこんな感じになります。
 
新たに追加した抵抗とボタンが、ひとつめのボタンを経由してつながっているように見えて変に思えるかもしれませんが、そもそもブレッドボートの同じ列は下で電気的につながっているので、抵抗とADKEY1が直でつながっているのと実質同じです。
 
つまりこうですね。赤い部分が1キロを3つ直列した3キロ分の抵抗、それがADKEY1に繋がっている、ということでさっきの青矢印の図と同じになっていることがお分かりにいただけるでしょうか。
 
これで左のボタンを押すと2曲目が流れます、右のボタンを押すと1曲目です。
 
(この抵抗値を変えることで、選曲や演奏スキップ、ボリューム調整などもできるので、自分で好みの機能のボタンを実装した携帯プレーヤーを作ることもできてしまうわけです。)
 
というわけで、模型から音を出したい皆様、ここまでのことを知っていればもう何の憂いもありません。適宜模型に組み込んで楽しんでみてください。
 

ここから先は、少し凝ったことをするためだけに茨の道を進むことを厭わない、そんなマゾヒスティックな向上心あふれる皆様向けの記事ということになります。