[再掲]PICで電飾はじめの一歩 その3 ブレットボードで書き込み回路を作る | 波動砲口形状研究

[再掲]PICで電飾はじめの一歩 その3 ブレットボードで書き込み回路を作る

ブレッドボードの準備

今回はブレッドボードを使ってPICにプログラムを書き込むための回路を作ります。

 

また、LEDの発光テストをする回路も同じブレッドボード上に作ります。

 

書き込み回路と発光回路を同じブレッドボード上に作ると、

 

PCでのプログラム作成→PICへ書き込み→テスト→プログラム修正→書き込み→テスト…

 

というサイクルをひとつのボード上で行えるので、非常に便利です。

 

この講座ではこのブレッドボードを使っていきます。以下、ブレッドボートの縦の並びを列、横の並びを行と呼びます。


 

ちなみに私は行と列、どっちが縦でどっちが横か毎度分からなくなっていたのですが列なら「刂」(りっとう)を見て縦並び、行なら上の「二」部分を見て横並びと思い出すべし、というようなことをエクセルの入門本で見てなるほどと思いました。

 

ブレッドボードの穴は、黄色で示したように中で金属板で電気的に繋がっています。一番上と一番下の横並び2行はブレッドボードを電源に繋げるために使います。

 

 

その間に挟まれているabcdefghijの横並び10行に電子パーツやジャンパ線を挿して回路を作ります。このブレッドボードの場合縦並びが30列あります。それぞれの列はabcdeとfghijの二つに別れ、中でつながっています

 

ブレッドボードに回路を作る

ではこのブレッドボードに回路を組んでゆきましょう。まず上下2行のプラスとマイナス同士を接続します。皮膜線を適当な長さに切って、両端の皮を剥いてコの字型に折ってジャンパ線を作ります。


 

これを写真のように差し込みます。

 

 

上のマイナスと下のマイナスがこれで電気的に繋がるわけですね。同じようにしてプラス同士も繋いでください。この例ではプラスは赤、マイナスは青としていますが自分でわかりやすければ別にそうでなくても構いません。

 

 

これで上下のプラスとマイナスが繋がりました。

 

写真ではすでにPICもついていますね。写真と同じ位置(e,f行の16-19列)のところに挿してください。気をつけることとして、半円形の切り欠き(赤矢印)が右に来るようにしてください。また、新品は足が少しハの字に開いて入りにくいはずです。ラジオペンチなどでちょっと内側に曲げてください。

 

 

写真と同じように挿すと、右上の足がプラスの電源に繋げる足、右下の足がマイナスに繋げる足になります。そのように繋げましょう。ここでもプラスは赤の線、マイナスは青の線を使います。

 

 

写真で見るとあれ、繋がってない?みたいに見えますが、先ほど説明したとおり、ブレッドボードの縦の列は電気的につながっていますので、ちゃんとこれでPICのプラスとマイナスの足につながっています。

 

次にヘッダピンを6列分、ラジオペンチで折り取ります。


 

これをまた写真と同じところに差し込んでください。iの行の10-15列です。


このヘッダピンに電源とPICの足を下の黄色の線のように繋げます。

 

 

実際の配線は次のようにします。ここでも電源は青と赤にし、それ以外はグレーの線を使っています。

 

 

このグレーの線を通じてパソコンからPICにプログラムが書き込まれるわけです。書き込みの際にはPICに電気が通じている必要があります。それは今挿した青赤の線を通じてPCから供給します。

 

テスト用にLEDをつけましょう。この作例では抵抗を内蔵しているLEDを使っていますのでPICの足に直付できます。PICからLEDに電圧をかける作例にしますので、足の長い方をPIC側にして、短い方をマイナスに差し込みます。

 

 

写真の作例と同じように、18列目にLEDの長い方の足を挿してください。

 

最後にヘッダピンを2つ折りとってプラスとマイナスの行に差し(どこでも構いません)それぞれをワニ口クリップコードで挟んで、クリップの反対側を電池ボックスのプラスマイナスに繋いでください。


 

LEDに抵抗をつける時の注意

今回、抵抗入りのLEDを使っていますが、そうでない場合は間に抵抗を挟んでください。

抵抗を挟む場合は、写真のように必ず両方の端子が列をまたぐ形になるようにしてください。同じ列に端子が並ぶと、その下は繋がっているので電気がそちらの方を通ってしまい、抵抗を入れる意味がありません。

 

 

さあこれで試運転の準備ができました!おつかれさまです。

 

次回、このPICにプログラムを書き込んでLEDを点滅させてみましょう。