2017.4.6 【満開の桜】
秀逸句9/15
名人十段 東国原英夫さん
野良犬の吠える沼尻花筏
2017.4.6 2017俳桜戦
第一回タイトル戦
お題【満開の桜】で一句
8位 特待生3級 NON STYLE 石田明さん
次々と酒豪を倒す桜かな
→次々と酒豪ら倒す桜かな (ナンセンス漫画風)
→酒豪らを酔わせ捩じ伏せたる桜
7位 特待生3級 ミッツ・マングローブさん
薄づきのひとひら数う花衣
→薄づきの花びら花びら花衣
6位 名人二段 FUJIWARA 藤本敏史さん
卒業のマントに風をなびかせて
→卒業の風をなびかせ行くマント
5位 特待生2級 フルーツポンチ 村上健志さん
エルボーの子迎え撃つ花吹雪
→花吹雪くるエルボーで迎え撃つ
4位 特待生5級 中田喜子さん
初桜響けるひづめ皇居へと
→皇居へと響けるひづめ初桜
3位 特待生3級 Kis-My-Ft2 千賀健永さん
桜花風の名残の空の波
→花満ちて風の名残の空の波
→桜花びら風の名残の空の波
→桜さくら風の名残の空の海
2位 名人初段 Kis-My-Ft2 横尾渉さん
夜に入りて雨となりにし花万朶
→夜に入りて雨となりたる花万朶
秀逸句
優勝 名人初段 東国原英夫さん
野良犬の吠える沼尻花筏
一口メモ
2017年、2018年の春のタイトル戦は【俳桜戦】という名前でしたが、
2019年以降は春のタイトル戦は【春光戦】と名前を変えています。
~感想~
東国原英夫名人の句
野良犬の吠える沼尻花筏
は、サスペンスを感じる句ですよね。
俳句でサスペンスをにおわせることができるというのが、すごい!
【花筏】は綺麗なイメージでしたが、この句を知って以降、ちょっと怖いイメージの方が強くなった気がします。
【桜】という花は、美しいというイメージだけでなく、怖いというイメージもどこか持ち合わせている花のような気がします。
~感想~
ミッツ・マングローブさんの句を夏井先生が添削した句
薄づきの花びら花びら花衣
これを口に出して何度か言ってみると、なんだか楽しいです。
とっても気に入っている句です。
Kis-My-Ft2 千賀健永名人の句
桜花風の名残の空の波
この、【風の名残の空の波】というのが、桜の花びらが舞っている映像が見えてくる感じで素敵だなぁ~と思いました。
これを夏井先生が添削した句はさらにきれいな感じが増してます。
千賀名人は、自分のイメージに一番合うのは、
『桜さくら風の名残の空の海』
を選んでいました。
私は、句を聴いたときに、
『桜花びら風の名残の空の波』
が脳内にイメージされたイメージに一番似ているなぁ~と思いました。
満開の桜が一斉に桜吹雪になるあの感じ!大好きなんですよね。
だからこの句大好きです。