現役の先生で学級通信のネタに

困っている方はいませんか?

 私は毎日学級通信を書いていたのでネタ探しに必死でした。先輩からネタをもらったり、他クラスでの授業の際にこっそり盗み見たり、インターネットでいいなというネタを拝借して書いてました。自分にはもう必要ないので、もし自分のブログを見てくださっている現役の先生方の支えになればと思って過去に発行した学級通信や部活動通信をブログに載せていこうかなと思います。もしかしたら他のサイトに似たのあるかもしれませんねwよかったら参考にしてください。

 

 

 

 

人はできない言い訳やらない理由を見つける天才

 

 先日、新チーム初のミーティングを行いました。部活動内のルール決めや鍵・掃除当番、夏休みの目標を考えました。特にルールに関しては、みんなで決めたからには全員で協力して徹底的にやりましょう。前のチームでは特にルールが徹底できていませんでした。毎回、同じような反省をして結局やるのは最初だけですぐに元通り。そして次の反省にも前回と変わらない内容が挙げられる。そういうところが○○中学校女子テニス部の弱さの一つだと思います。チームをつくるのは先生ではありません。君たち選手です。先生はあくまでもみなさんの背中を押すサポート役。強い意志をもって入部した君たちならできるはずです。期待しています。

 

 ここで、部活動のチームだけではなく、自分たちの属する集団の環境をよい方向へともっていくために大事になるアドバイスしましょう。先生をやっていると、「うちのクラスつまんない。全然楽しくない。」とか、「部活やりたいのに全然練習がない。だから上手くならないし、楽しくない。」などの話がよく耳に入ってきます。そういう話を聞くと環境のせいにして逃げたいだけではないのかなと思っちゃいます。

 そもそも“楽しい”ってどういうことなんでしょう?人にはいろいろな感情があります。+(プラス)の感情で言えば、「うれしい」とか「おもしろい」とか、他には「心地よい」「気分がよい」とか。ちなみにー(マイナス)の感情だったら、「つらい」「さみしい」「つまらない」「切ない」など。「うざい」なんて言葉もそうですね。毎日毎日他人に影響されながら、環境に翻弄(ほんろう)されながら、いろいろな感情を抱きながら生きている。

 しかし、数ある+の感情の中で、“楽しい”という言葉だけは“楽しむ”という動詞に変わるんです。つまり、誰かに何かをしてもらって「うれしい」。お笑い番組を見て「おもしろい」。ほとんどの感情は他人や環境に左右されるけど、「楽しい」っていうのは、他人や環境じゃなく、自分(の行動や心のもち方)に影響されるんだっていうこと。さみしいと感じるココで、友達とどーでもいいバカな話をして「楽しむ」。上手くいかない毎日を、努力して努力して、夢をつかんで「楽しむ」。つまらない今を、サプライズを企画して「楽しむ」。自分で“楽しむ”ことでしか得られない感情が“楽しい”ってことなんですよ

 君たちはちゃんと「今」を楽しんでいますか。楽しめていますか。環境に振り回されて、環境に言い訳して、いつまでもつまらない毎日を過ごす弱虫じゃなくて、どんな環境でも楽しむことができる強い人でいたいですね。どんなにつらくて、さみしくて、つまらなくても、その中にある楽しさを探しあてることができる。そんな生き方ができるようになると、自然とその人がいる集団はステキな集団へと変化していきます。

 

 先生が中学生のとき、休日は全く部活動をやってくれない先生が顧問でした。テニスも教えてくれません。ただ座っているだけ。先生はどうせやるなら上手くなりたい性格だったので、友達とよく自主練習をしていました。しかし、上手くなろうにも今の時代みたいにYouTubeはないですし、先輩にお手本になるような人はいません。そのときとった行動が、当時全国大会常連校の○○中学校の先生にお願いすることでした。○○中の先生はこんな自分たちを快く受けいれてくれ、土日の練習や練習試合に誘ってくれました。もちろんめちゃくちゃ厳しかったし、怒鳴られると怖かったです。でも、その分強くなれることがめちゃくちゃ楽しかったです。他にも塾で友達になった強豪校の○○中学校や○○中学校の子にお願いして練習に混ぜてもらったりしていました。自転車で行けるところならどこまでも行っていました。今考えるとかなり馬鹿な行動していますね(笑)。しかし、そこまでしても、上位の大会には進めませんでした。それでも後悔はなく、テニスをやっていてよかったという感情の方が強かったです。いろいろな人との出会いやたくさんの経験ができて楽しかった思い出ばかりです。

 また、見ての通り先生は運動神経がそこまでよくありません。普通の人が10やったらできることが100とか1000やらないとできるようになりません。ときには風呂場で素っ裸になって鏡でフォームチェックをしたり、毎日近所の池を2周(9km)走ったりもしました。不器用でもあきらめずに続けていたからこそ、高校や大学で上位大会に出場できたんだと思います。もちろん勉強することは好きだったので勉強もしっかりやっていましたよ(頭が良かったとは言っていません)。当時はがむしゃらで何も考えていませんでしたが、自分の環境を変えられるのは自分次第、今の環境をどうしたら楽しむことができるのか無意識にやっていたんだと今になって思います

 “人はできない言い訳とやらない理由を見つける天才”と言われています。楽な方へ楽な方へと行くのではなく、とにかく今の環境をどう判断し、どう楽しむかが大切だってこと。君たちはどんな環境でも“楽しむ”方向に変えられる、そんなすてきな人になってください。君たちならなれる!どんなときでも環境を変えるのは君たちの強い気持ち次第です。