現役の先生で学級通信のネタに
困っている方はいませんか?
私は毎日学級通信を書いていたのでネタ探しに必死でした。先輩からネタをもらったり、他クラスでの授業の際にこっそり盗み見たり、インターネットでいいなというネタを拝借して書いてました。自分にはもう必要ないので、もし自分のブログを見てくださっている現役の先生方の支えになればと思って過去に発行した学級通信や部活動通信をブログに載せていこうかなと思います。もしかしたら他のサイトに似たのあるかもしれませんねwよかったら参考にしてください。
【俺は今なんだよ!】
先生が小学生の時から20年以上経った今でも、何回も繰り返し読んでしまうマンガ「スラムダンク」を知っていますか?みなさんが生まれる前に大ヒットしたマンガです。そのマンガの中で、全国大会の試合中、主人公の桜木花道が背中を痛めてしまい、プレー中に背中に激痛が走って動けなくなるシーンがあります。監督の安西先生は、選手生命に関わることなので、一度は出場を止めました。しかし、桜木花道は「今が一番大事」だと無理矢理試合に出場をします。そして、どんどん活躍をして全国覇者の高校に勝ってしまいます。
すごくカッコいいシーンです。しかし、これはマンガだからカッコいいと思うんですよね。現実に置き換えて考えてみたらどうでしょうか?今、目先のことにとらわれて、ケガをしているのに無理してスポーツをして余計に悪化。そして、将来スポーツができない体になってしまったら。。。
先生は、教え子のことで悲しい思いを2回したことがあります。一人は、ドクターストップがかかっていた子が、ちょっとくらいならいいやと軽はずみに学級レクに参加したことで治療がかなり遅れてしまいました。その子ははじめ一番上手でエース候補だったのに、戻った時には仲間との実力差がつきすぎたことに落ち込み、テニス部に復帰しませんでした。もう一人は、3年生春の市内大会準決勝の試合途中でケガをしていまいました。しかし、そのまま無理に続行したことで様態が悪化し、最後の夏の大会に出場することができませんでした。こんな時、子どもは今のことしか考えられないから大人が止めてあげないといけなかったんです。そんな経験もあり先生は、大事な教え子にそんな悲しい思いをさせたくないと思って今みんなに指導をしています。だから少しでも体の調子が優れなくて部活やクラブに参加できなくても何も言わないです。無理しないで休んでほしいです。人は健康な体があってこそですから。
「今が大事」なときはもちろんあります。今しか楽しめないこと。中学生のときしか熱心に取り組めないこと。でも、体を壊してまで今無理してやるというのは絶対に違うと思います。先生が直接関わっていない子で、顧問の先生がケガも治っていないのに無理に練習に参加させたことで、ケガの後に思い切りスポーツができなくなった子がいました。その子の将来のことを考えたら絶対に練習に参加させてはいけなかったんですよ。顧問の先生は2年半しか直接指導できないから、今自分が見られるときに活躍させたいという気持ちがあるのは分かります。そして、生徒はその期待に応えたいから無理にでも頑張ってしまうと思います。
先生は、教え子が体に無理をさせてまで結果を残させたくないです。将来、たとえ指導した部活動のスポーツじゃなくても、勉強や進学、就職など色々なところで「中学の時の部活動で学んだことのおかげでがんばって結果が出ました!」と、卒業後に笑顔で報告してくれたら死ぬほどうれしくなります。
真剣に、楽しくテニスの練習に取り組むみんなにだからこそ、今、目の前のことにとらわれて体を壊してしまう悲しい思いをさせたくありません。一緒に切磋琢磨してきたこのメンバーが一人でも抜けたら悲しいです。先生は大事なみんなを保護者の方から預かっている以上責任があります。もちろん東海大会や全国大会を目指して練習はしていきます。でも、それ以上に大切なものが
あるということを覚えておいてください。今にとらわれ、将来を見失わないようにしましょう。