本日は、仕事がお休みなので 銭湯へ行って映画をみてきました。


観た映画は「墨攻」です。公式サイトはこちらから


簡単にいったら中国の昔の話で戦争がメインです。

智は数に勝てるのか!?というのが根底にあるのですが

一番の焦点は人の心だった様な気がします。


以下ネタバレ ご注意なされよ。


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梁という小国が趙という大国に攻められそうになっている所から話が始まります。

どう考えても、戦力で圧倒的に不利な梁は墨家という特殊な集団に助けを求めます。


そこで、墨家である主人公 「革離」 が1人で助けにきます。


革離は知略を巡らせて、10万の敵からお城を守るのですが・・・。


本当の敵は内部にいたように思えます。

革離の活躍や人望を、嫉妬した梁の王やその家臣達が彼を陥れようとしたり

家族を敵の趙に人質にされている、梁の農民に殺されかけたり


墨家の教えは「兼愛」が大事(汝、隣人を愛せよと似たようなものです)、

との事を主人公は何度も言って実行していくのですが、全く報われていません。


革新的な考えは、みんなに受け入れられるのに時間と努力を要すると思います。

考えを述べたところで、危険思想の持ち主ということで、排除されてしまう可能性が大きい。

そうやって、実際に弾圧されてしまった人が 歴史の中に埋もれてもっと沢山いるのではないか?

と、ふと思いました。


足を引っ張られたり、味方にも相手にも沢山の死者がでるのを目の当たりにした

革離の心には、迷いが生じます。


最後まで見終わって、私は考えたのですが

結局、梁は救う価値があったのか?

腐った王と、その側近達が残り、その後の梁は結局衰退。

その場を凌いだだけだった。


革離が命を懸けて、色んなものを犠牲にして守ったものは、結局自分の理想だったのかな。


そう考えると、理想を追い求める革離は、梁の王たちには眩し過ぎたのかな。

映画の中でも、超の隊長に「戦いには革離が勝利したが、結局裏切られたということは

彼に落ち度があり、その点では革離が負けている。」と言われていました。

確かに理想だけでは、ついてこれない人もいて その人達の心を量れなかった革離は

ある意味負けていたのかも。


しかし、墨攻・・・面白い。

奥深い話です。