白井晃さん演出の翻訳劇です。
亡くなった父親の存在を軸に、兄弟・母子・妻との確執、偏った愛情を描いたこの作品。
現代版ガラスの動物園といったところでしょうか…いえいえ！とにかく難解、謎が多く、ぐいぐい引き込まれてあっという間の２時間弱でした。
家族の真実はどこにあるのか、私には解き明かせませんでしたが、そもそも人間の思考なんて、一つじゃない。
よく、｢○○さんてこういう人だよね｣と決め付けた言い方しますよね。でも、周りが知らないだけで、その人にも抱えてる問題や、人には見せていない一面がある。人間は善の心と悪の心が同居していると思うのです。
そういう｢人間｣というものがまるごと描かれている秀逸な作品だと思いました。
そして、主演の萩原聖さん。韓国ドラマ｢太王四神記｣でご一緒させて頂いたのを機に、何度かお芝居を拝見していますが、この方は｢人間｣を演じるのが本当に巧い！！ドラマや映画での萩原さんも素敵ですが、私は舞台人としての萩原さんが一番好きです
もう一度観たかったのですが、残念ながら10日まで。台本が出たら読もうと思います☆