マーケティング室。 | 岩に染み入る 蝉のーと

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蝉丸のつれづれ日記


愛川町で気になる言葉がある。

なんとなく引っかかる言葉。



それは

マーケティング室

だ。



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要は、「愛川町のブランド力向上」である。


似たような組織は多くの自治体にある。

相模原にはシティーセールスと言葉を変える。


しかし。

これがまた難しい。

「町の名前」を売る。

愛川町ならば

その素材は「町の観光資源」が大半であろう。


例えば。

八百屋に置き換えよう。

店頭に野菜を並べていても売れない。

売り文句がある。

「愛川町」と言う町の名前ならば売り文句はいくらでも作れそうだ。

それだけでは売れない。


八百屋は売り物にも詳しくなければいけない。


八百屋からマーケティング室に戻す。

この場合、「町を売る」のは、このマーケティングだけではない。

売り文句につられて観光客が来る。

観光客が接するのは、役場の人間だけではない。


「愛川町の人」なのだ。

観光客が「愛川町の人」に尋ねた場合、「?」であれば、どれだけ落胆するだろ。


役場の人間や一部の人間だけが知る「観光資源」は売り物ではない。

「愛川町の人」が説明でき、愛着がある「観光資源」こそが売り物になるのだ。


まずは「愛川町」の「観光資源」を「愛川町の人」が知らなくてはならない。

パンフレットや広報紙などあるだろう。

講座を開いてもいい。

町を売るとは町全体が商人となって売り込まなくてはいけない。

売り手が売り物に詳しくなければ、いい野菜も売れないのだ。




思わぬものが人の目を引くことがある。

マーケティングの相手は、愛川町以外にいる。

愛川町以外の人々がどう愛川町を見ているのか?

マーケティング室には、愛川町以外の人々も参加させて欲しい。

そうすれば、思わぬ観光資源が見つかるかもしれない。

売り物は多い方がいい。

当然、マーケティング室が役場の人間以外で運営される場面がある前提だが。


店の方向性を失うときこそ見苦しいものはない。


有名になるだけなら、方法はいくらでもある。

しかし、それだけを求めて、町の発展にたがをはめてはいけない。


町を売る

とは難しいものだ。

常に商品を入れ替え、売る手法を変えていかなくてはならない。


売れると思った商品が売れない場合はどうするか?

店頭に並べたことにより店の景観を損なわないか?



マーケティング室には「経営」の感覚が必要なのだ。