久しぶりに会った従姉から
「そういえばかのこちゃんのところも銀婚式だね」と言われました。
ああ私たち同じ年に結婚しましたよね。
ちょうど従姉の実家である伯父宅でのこと。
キレイにまとめられた親戚の結婚式アルバムが出てきて、
みんな若くてカワイイ!とか、
うわーおばあちゃまの花嫁姿迫力あるー、なんて話に花が咲きました。
改めて25年も結婚生活が続いていると思えば
夫に感謝の念が堪えません。
……ホントに我慢強いなあの人。
一緒に暮らしてからのほうが長くなってしまったのも地味な驚き。
25年って結構な長さですね。
記念日云々に対しての気持ちも年とともに薄くなってきたような。
若いころのほうが張り切っていた気がします。
10年の時にはまだ世間に「スイート10ダイヤモンド」なんて
言葉のしっぽが残っていて。
もちろんダイヤモンドは無理だし欲しくなかったけれど。
「せっかくだからすっぽんを食べてみたい。
ダイヤモンドじゃなくて『スイート10すっぽん』を所望」と無茶を言って、
川端康成の小説に登場するお店に連れて行ってもらいました。
わあ憧れのお店ですっぽんお祝い、大人♪と思ったのに。
休みなしのすっぽん攻撃に初手からギブアップして、
一番おいしくいただけたのが結局締めの雑炊という体たらく。
そして1.8人前くらいのすっぽん鍋を平らげた夫から
「もうかのことすっぽん屋はごめんだ」と言われる始末。
別に見た目がイヤとかそんなのじゃなかったんですけどね……。
私ものすごく食い意地が張っているのにな……?
なんだろう、迫力負け?貧乏舌?
帰宅した翌日に発熱するというおまけ付きの結婚10周年でした。
懐かしいです。
25年の区切りは特に予定も立てず。
前日になって夫のほうから「何もしないの?」と聞かれましたが、
特に希望もなくて近所のお気に入りのお店で食事をしました。
肩ひじを張らない、静かなお祝い。
結局このくらいが身の丈に合っていてちょうどいいのかもしれません。
それでもお祝いしようと思う気持ちがふたりにあることと、
実行できる環境にあることがありがたいことなのかなと思います。
26年目の今年は少し環境の変化も起こりそうな予感。
人生はとっくに折り返しを過ぎていて、
あと何回、どんな風に結婚記念日を祝うことができるのか。
不安もあるけれど、やっぱり楽しみです。