カエル姫です。
友人Sの趣味はロードバイク
週末になると早起きして自慢のスペシャライズドに乗って琵琶湖周辺をポタリング
途中発見した隠れた名所に案内してくれます。
今回は膳所焼美術館
膳所焼とは
小堀遠州の教えを受けた膳所藩主:菅沼定芳が始め、次の藩主:石川忠総の時代に小堀の支援の下、将軍家に献上される茶器として名を高めました。その後衰退し庶民が受け継いだ梅林焼、雀が谷焼を経て、大正時代に岩崎健三が日本画家:山元春挙や京焼の名工二代伊東陶山の協力を得て復興、健三の子新定が継承発展させました。
膳所焼美術館は1987年岩崎家が所蔵してきた江戸時代以来の古膳所焼、大正以降の膳所焼を一般に公開することを目的に開館されました。(美術館のフライヤーより)
最近まで登り窯が残されていましたが、残念ながら周辺環境の住宅化に伴い窯は取り壊されています。
膳所焼、焼物の知識はあると思っていたけど、知らなかった
まだまだ知らんこと沢山あるわ。
右手奥が展示室の入口
入館料にはお庭を見ながらお抹茶がいただける特典付き
お干菓子は石山寺の紫式部が源氏物語を執筆した間に因んだデザイン
さりげなく日本画家:山元春挙の画集も置かれた籐家具で、お抹茶をいただきながらお庭を眺めるゆったりした時間、ってクーラーがないから暑くて長居できない
昔は風が通り抜けて、夏でも涼しかったんだろうけど…
さて収蔵品はなかなか見事でした。
訪ねた時は本阿弥光悦に因んだ作品を企画展示中
なかでも見所がこちら
膳所光悦茶碗
小堀遠州プロデュース、光悦がデザインした膳所焼の茶碗
四角張った形がユニークかつ無駄のないミニマムさが現代にも通じる逸品
他にも阪急創業者:小林一三翁所有の光悦の掛軸など
目の保養をさせていただきました。
ところで、近くのコンビニに車を停めて美術館に行く途中に気になった豪邸
なんと、膳所焼復興の一翼を担った日本画家:山元春挙の別邸でした。
普段は予約しないと見学できないそうですが、10月には美術館とこちらと連動企画展があるらしく、その時は予約なしでも入れるとか。
これは再訪せねば、着物を着るチャンスかも
おまけ
この日のランチは新カフェ(こちらもSのポタリングの成果)
設計事務所が運営している雑貨店A+storeとKAYANO COFFEE
バゲットのフレンチトーストバニラアイス添え、コーヒーと