うちには『つよし』という犬がいる。
もう今年で16歳になる。(もうなったのかもしれない・・・・・)
そのつよしくんの左の顔が腫れた。
鼻先から目の下まで、ぼっこり腫れている。
痛いのか触らせてくれない。
かわいい顔が変形してしまった。
郵便局員さんが配達している間中ワンワン吠えるのに一度「おわん」と吠えただけ。
明らかに元気がない。
近所の病院に連れて行った。
つよしくんは抱きかかえられ、診察台に乗せられて、首をしっかり固定され先生に診てもらった。
足をガタガタ震わせて痛がって怖がっていた。
「たぶん虫歯で歯の奥の根っこのところが炎症を起こしているんでしょう。若い子だと抜いたりして治療もしますが、16歳なので無理はできないです。炎症を抑える抗生物質を注射して、薬を飲んで様子を見ましょう。薬を飲んでも腫れが引かず、もっと腫れたり食欲がなかったりしたらすぐに連れてきてください。16歳なので急激に体力が低下することはありますから。」
受付で薬を渡され、途方に暮れた。
普通の私たちが飲むような錠剤だし・・・・・。
いったいどうやって飲ませるの・・・・・?。
そんな私の表情に先生は
「いままでこのように薬など飲んだことないのですよね。口の奥に入れてください。または鶏肉を茹でてその塊の中に押し込んで食べさせるとよいです。とにかくなんでもいいですからこの錠剤が体の中に入ることです。
はぁ・・・・・。
とにかくなんとかして飲ませないと。
口なんか触らせてくれない。
それでなくても今は痛いので。
おとといからあげていたドライフードはあまり減っていない。
きっと口が(歯が)痛くて食べられないのだろう。
缶詰の餌を購入して食べさせることにした。
つよしくんは普段からこの缶詰の餌が大好きだ。
ためしに缶詰の餌の中に錠剤を入れてみた。
何の抵抗もなくペロリと食べてしまった。
そういえばつよしは何でも好物のものは、喜びすぎて丸のみ状態で食べてたっけ。
私たちの心配をよそに二缶ペロリと食べてしまった。
毎日それを繰り返して3日目の今日になり、だいぶ腫れは引いてきた。
何より元気が戻ってきた。
よかった。
つよしだっていつまでも生きているとはおもわないけど、もし死んだらどうなるだろうと、想像してうるうるしてしまった。
もう高齢なのだから急にいたわらないといけないと思い始めた。
でもよかった。
先生ありがとう。