花縁にはグループホームが2か所、小規模多機能型居宅介護が1か所。


約60名のお年寄りの生活をサポートしている。


今日はそのなかでの疑問に思うことを話したい。


いろんな方がいろんな形でここのサービスを利用してくださっている。

そのなかでもこの二つの利用にはあまり区別がない。


1、グループホームに入居している方。

2、小規模多機能でロングステイをしている方。


どうしても家で暮らすことができずに入居に至ったケースだ。

めったなことでは家に帰ることはないだろう。

2の方は、相談時グループホームが開いておらずロングステイという形の利用を選択した。というか・・・・・そこしかなかった・・・・・わけである。

グループホームが開くのを待っているということになる。


そのなかのある利用者様にグループホームが開いたら移りますか?という話を説明していてそのご家族とともに疑問を持つことになった。


花縁の場合のグループホームは居室で利用する必要物品は全て利用者様ご本人に用意していただく。

ご本人が使い慣れた家具や寝具を利用していただくことでリロケーションダメージをできるだけ少なくすることが可能となるからだ。

いままでご本人が暮らしてきた様式をそのままその居室に用意しようというものだ。


タンスやテーブル、テレビ、仏壇等はご自分の使い慣れたものを使用する場合が多いがベッドは購入する方が多い。

それはなぜかというと、徐々に身体機能も衰えてくる状況にあるのに手すりも付いていないようなベッドを使用していたり、家で使用しているベッドは古くて危なかったり、床で寝ているがそろそろベッドのほうが安心だったり、自宅では福祉用具貸与していたがグループホームはできない、など理由は様々だがこれを機会にベッド購入に至るケースが多い。


(それなのに)グループホームは「居宅サービス」に位置づけられているにも関わらず、福祉用具貸与は受けられない。


またショートステイ、ロングステイ用のベッドは施設で用意するため、利用者はそのベッドを利用している。

ちなみにその方は歩行器もレンタルしている。


もしグループホームに移ることになったらそのどちらも自分で用意しなければならない。

これはどうだろう?


同じ介護保険サービス、それも同じ地域密着型サービスでありながら、一方ではレンタルが可能で、一方ではレンタルできないので買わなくてはいけない。


それを聞いたこの利用者様は「考えさせて」と笑っていた。

ご本人の立場に立ってみても、いま慣れた環境の中、落ち着いて穏やかに暮らせているものを、わざわざ場所を変え、移り住む必要があるか、それもお金をたくさん掛けて。


ということになるわけである。


介護保険はこんな風に結構お金がかかる。


グループホームは特にお金がかかる。

住んで暮らすのだからそこそこお金はかかるが月12~13万円(この辺の相場)を捻出するのは容易ではない。

それに加えベッドを購入し自立に近づける補助具も購入するというと負担が更に膨らむ。



おかしくないですかね。

利用者本位と言いながら、システム重視で制度上どうにもならないことで大きな負担を強いられる。


利用者にしてみれば「どこが違うの」と思うケアの形態なのに負担金が随分違う。

納得できないよね。


しかし、グループホームが開けば小規模多機能から移動しないと、在宅で待っている利用者様がいつまでも小規模多機能を利用できないわけで・・・・・


結果、どこにいようが、どこにはいろうが、このじじ様ばば様が困らなければいいのだけれど、かかるお金の違いにはどうにも首をかしげたくなる。