その1
先日、長女の友人が来た時、こんな話をしてくれた。
おばあちゃんが認知症で、子供達と同居していたがこのたびグループホームに入居したのだという。
申し込んでいたグループホームの空室がないため、そのグループホームに空室がでるまで、べつのグループホームで待つことにしたのだと言う。
ところが入居してわかったことなのだが、おばあちゃんはわたしたち(家族)が思うよりも、認知症が重かったようで、そのグループホームでは大変だからと言って今家族が夜付き添っている、と言う。
大変だからグループホームに入居したのに、それなら意味がない。
それ以上詳しい内容は聞いていない。
なにがどんな風に大変で、なぜ夜家族に付き添ってもらっているのか・・・・・
詳しく聞く前にわたしの感じたことをその子に伝えた。
おばあちゃんの認知症の程度が思うよりも重かったのではなく、そのグループホームの対応が適切でないから、おばあちゃんは大変な状態になってしまったのだと思うよ。言い返せば家では適切な関わりが出来ていたということになるのではない?
その2
ときわ館には、あるグループホームから移ってきた方がいる。
ご家族が頻回に面会に来れるようにと転居してきた。
場所を変えることをひどく心配していた。
不穏や混乱がおこるのではないか。
なにより本人に辛い思いをさせたくない。
そう思って、転居する事もいままでかなり思案していたという。
けれど花縁ときわ館にきて様子が変わったと言う。
いままで月に2~3回会いに行っていたが、いつも悲しい顔をして「はやく帰りたい」「ここはいやだ」と言い、家族が帰るときは「もう帰るの・・・・・」とさびしそうな表情になる。
そんな面会が毎回だったという。
けれど、花縁ではいつ来てもやさしくて穏やかないい表情をしているし、「ここはいい人ばかりだよ。優しい人ばかりでいいところだよ」と言い、ご家族が帰るといっても「あら、もう帰るの。またおいでね」と明るく玄関までお見送りしてくれるようになった。
ご家族は安心してくれると同時に、その変わりぶりに驚いている。
いままで5年間住んでいたグループホームで、5年間悲しい表情をしていたのだという。
なにがそこまで違うのだろう。
花縁では特別なことは何もしていない。
それなのになにが起きているのだろう、と不思議になる。