『わたし、保・助・看持ってるの!!』
ときわ館1階椿ユニットにはこんなおばあちゃんがいる。
看護師、保健師、助産師・・・・・この3つの免許を持っているのだ。
ある町で保健師として十数年勤め、またある町の病院の手術室で責任のあるポジションに就いていたという。
とてもすてきな腕時計をしていたのでそう声をかけると
『そう?これは昔買ったのよ。ちゃんと時計をしないとだめだもの。あんたは?あら!してないの。ちゃんとしないとだめだよ。患者さんのプルスをすぐ測れるようにいつもしてないとね。誰か具合悪くなったらすぐ見てあげるようにね・・・』
というのである。
ここは病院で私達は看護師さんのように思っているらしい。
『オペ室で働いていたんだ』
『炭鉱だったから怪我が多くて、手や足がもげそうな人もいっぱいいたよ。アンプタなんておてのもんだ!!』
豪快なトークで、専門用語が次々と・・・・・
これは頼もしい人がきたよ。
椿ユニットには男性が一人いる。
が、しかしこの男性が弱弱しい・・・・・。
なにせ毎朝具合が悪い。
「家に電話してください・・・」
「あ・・・・・・具合悪い・・・・・」
「救急車呼んでください・・・・・」
入居した次の日からそういうけれど、毎食食事を残したことがない。
家にいる時から1分おきに具合が悪いと訴え、自ら救急車を呼んでいたという。
お医者さんに行ったら点滴をしてくれるらしいが、癖になるからしないほうがいいと言われているという。
いわゆる「精神的なもの」という見解なのだ。
そんな彼を看てもらうことにした。
看護師さんお願い!!と言って、彼を彼女の隣に連れて行く。
丁寧にプルスを測り、血圧を測り、顔色を見て、症状を聞く。
『あんまり気にしないほうがいいよ。少し休んでいたらよくなるよ』
説得力のあるお言葉に彼も一安心したんじゃないかな?
また看てもらおう。
頼もしい看護師さんに来てもらってよかったね。
またお願いします。